6月17日と18日の2日間、ニューヨークのマンハッタンに期間限定で開かれたある美術館が話題になった。昨年、接戦の大統領選を制して新たなアメリカ大統領の座に着いた、ドナルド・トランプ氏の「ツイート」を展示する美術館である。

ザ・デイリーショーの企画から実現

『The Donald J. Trump Presidential Twitter Library(ドナルド J.トランプ大統領ツイッター図書館)』は、アメリカの政治番組ザ・デイリーショーの企画によりオープンした美術館である。過去に在任した大統領には見られない、刺激的な発言がその都度日本でも注目されているトランプ大統領。

そんな彼の発言に、アメリカのメディアが注目して、完成したのがこの施設である。

館内では、これまでの大統領のツイートが一つ一つ金色の額縁に納められ展示されている。それはまるで、絵画を観ているような光景だ。ツイート以外にも、実に個性的な展示が来場者の笑いを誘った。その展示の1つが「トランプ・ニックネームジェネレーター(トランプ式あだ名製造マシーン)」だ。

大統領が各著名人や官僚に対し、あだ名を命名した話題を題材にしたもので、自分の名前を入力すると、あだ名を作ってくれる仕組みだ。

もちろん絵画の展示も…

もちろん、美術館らしく絵画の展示もある。ただし、大統領の荘厳な肖像画などではなく、独立戦争の光景を描いたエマヌエル・ロイツェの絵画《デラウェア川を渡るワシントン》をトランプ政権流にパロディー化したものだ。

官僚たちがオールを漕いでいる傍らで、トランプ氏は悠々とスマートフォンでツイートを投稿している。その後ろで、ばっちりとカメラ目線を向けている妻・メラニア氏の姿も印象的だ。

先述の通り、トランプ・ツイッターライブラリーは期間限定の展示で、開催されたのは週末のわずか2日間だけであった。あっという間に公開が終了してしまうという点が、流行ってから廃れるまでのスピードが速い、もしくは一度炎上すればすぐに投稿が削除されるツイッターの特徴をそれとなく連想させる。

この企画が偶然なのか、それとも風刺でお馴染みのザ・デイリーショーによる一種のジョークなのかは分からない。いずれにせよ、トランプ大統領の必須ツールであるTwitterを展示したユニークな企画は、僅か2日間で幕を閉じるには勿体ない程の盛況となった。

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