作品概要

キリストの変容》は、画家のジョヴァンニ・ベリーニによって描かれた作品。制作年は1480年から1480年で、カポディモンテ美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《キリストの変容》は、イタリア・ルネサンス期の画家であるジョヴァンニ・ベリーニによって描かれた作品である。彼は、この題材を2度にわたり描いており、最初の作品は1455-1460年に、2作目は1480年に完成している。

初期に制作された作品は、イタリア・ヴェネチィアのコレール美術館に収蔵され、ナポリのカポディモンテ美術館が2作目を現在所蔵している。

1480年に描かれたこの2作目は、初期の作品で使用されたゴシック調の描写を一切使用せず、前作に見られたゴシック期〜ルネサンス期の画家アンドレア・マンテーニャの影響も見てとれない。

両作ともに、キリストが起こした数々の奇跡の1つとして数えられている山上の変容をテーマとし、キリストが自ら神として光り輝く存在を示す姿が描かれている。この変容は、2世紀頃にイスラエル・タボル山で起こった出来事とされていて、地面には、光が眩しすぎ倒れこむ弟子達(聖ヨハネ、聖ペテロ、聖ヤコブ)、キリストの両側には旧約聖書に登場するモーセと預言者エリヤが立ち囲んでいる。1作目に比べ、全体的に穏やかで、自然的な描写を情緒豊かに表現していることがわかるだろう。

作品下部に描かれたフェンスに見える”IOANNES BELLINUS”の文字は作者ベリーニのサインである。岩の裂け目とフェンスを描くことにより、この聖なる場面を直に体験している当事者と我々傍観者を明確に区別するかのような情景にも見受けられる。右側にみえる、木々の葉や、聖ペテロ、聖ヤコブの顔の部分は、後の修復作業により再現された。

《キリストの変容》の基本情報

  • 画家ジョヴァンニ・ベリーニ
  • 作品名キリストの変容
  • 制作年1480年-1480年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵カポディモンテ美術館 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ116cm
  • 横幅154cm
  • 編集情報

  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者