作品概要

ロレンツォ・デ・メディチの肖像》は、画家のジョルジョ・ヴァザーリによって描かれた作品。制作年は1533年から1533年で、ウフィツィ美術館に所蔵されている。

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『ロレンツォ・デ・メディチの肖像』は、イタリアの画家ジョルジョ・ヴァザーリによって1533年から1534年にかけて描かれた肖像画である。フィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されている。

ジョルジョ・ヴァザーリは常に枢機卿や教皇を含む権力者の後援を受けた幸福な画家であった。特に、フィレンツェを支配していたメディチ家のコジモ一世お抱えの画家であったことはよく知られている。この肖像画に描かれたロレンツォ・デ・メディチはメディチ家最盛時の当主で、ヴァザーリの生まれる20年前にこの世を去っている。芸術家のパトロンとしても知られ、ミケランジェロの才能を見出して面倒を見ている。ロレンツォの時代はフィレンツェ・ルネサンスの最盛期となったが、一方でメディチ銀行は巨額の赤字を出しており、破綻寸前の状態だった。また彼はメディチ家の持病とも言える痛風を患っており、1492年にわずか43歳で死の床に就いた。ロレンツォの死後、メディチ家は一時フィレンツェを追放され、メディチ銀行も破綻。転換期を迎えることとなる。

控えめな明暗のもと、力強い色彩で描かれている。赤いウエストポーチがそこだけ鮮やかで目をひく。浮き出た手の静脈や木の節のような指の関節の描き方も特徴的である。

経済的成功を収めていたにもかかわらず、本作のロレンツォは表情が暗く、非常に疲れているように見える。おそらく、眉間のしわとすぼめた肩は、ロレンツォが何らか​​の苦しみを伴う思考に沈んでいることを暗示している。これはあるいは、その後のメディチ家のたどる道筋を知っていた画家による演出なのかもしれない。

《ロレンツォ・デ・メディチの肖像》の基本情報

  • 画家ジョルジョ・ヴァザーリ
  • 作品名ロレンツォ・デ・メディチの肖像
  • 制作年1533年-1534年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ウフィツィ美術館 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ90cm
  • 横幅72cm
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