作品概要

預言者エリシャ》は、画家のジョルジョ・ヴァザーリによって描かれた作品。制作年は1566年から1566年で、ウフィツィ美術館に所蔵されている。

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『預言者エリシャ』は、イタリアのマニエリスム期の画家ジョルジョ・ヴァザーリによって1566年頃に描かれた作品である。フィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されている。

本作は、ヴァザーリ作品の中でも人気のあった個人礼拝用に描かれた作品の典型的な一例である。預言者エリシャは旧約聖書の登場人物である。預言者エリヤの弟子であり、数多くの奇跡を起こしたことで知られている。本作で描かれているのは、毒物の混入した煮物を麦粉で浄化したという奇跡の場面である。

預言者エリシャは多くの人物に囲まれて作品の下部中央に描かれている。他の人物はエリシャと同様の詳細な描写で以て描かれているが、エリシャの存在は色彩によって強調されている。たとえば、作品内の光はひざまずいているエリシャに直接向けられており、さらにエリシャの肌はその光を反射しているように見える。ゆえにエリシャの肌の色合いは、周囲の人物よりも明るく見える。ヴァザーリはエリシャのローブに濃い赤色を使い、鑑賞者の注意を引くようにエリシャを強調している。

上部の背景で使用される色は、前景で使用されている色と比べてかなり暗く、ぼかされている。さらに、上部のテーブルには多くの人物がいるが、遠く離れているためか細部が描写されていない。ヴァザーリの他の作品のように、遠近法の消失点に近い人物は顔の細部を詳細に描かれておらず、人物の感情は表情の直接的な描写ではなく、色彩や遠近法の使い方によって描き出していたと言える。

《預言者エリシャ》の基本情報

  • 画家ジョルジョ・ヴァザーリ
  • 作品名預言者エリシャ
  • 制作年1566年-1566年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ウフィツィ美術館 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ40cm
  • 横幅29cm
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