作品概要

ゲッセマネの祈り》は、画家のジョルジョ・ヴァザーリによって描かれた作品。制作年は1570?年から1570?年で、国立西洋美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

ジョルジョ・ヴァザーリは、イタリアのマニエリスム期の画家、建築家である。美術史家としてルネサンス期の画家についての伝記「芸術家列伝」を著したことで知られている。

マニエリスムは、16世紀後半にイタリアで興った美術様式のことである。特徴として、歪んだ遠近法、複雑な構成、曲がりくねったり引き伸ばされたりした人体表現などがある。ヴァザーリ自身はマニエリスムという言葉に、「自然を凌駕する行動の芸術的手法」という意味付けをしている。

『ゲッセマネの祈り』は、おそらく1570年頃に描かれた作品である。主題は、新約聖書のマタイおよびルカの福音書による「ゲッセマネの祈り」である。キリストはユダの裏切りを知り、最後の晩餐の後で三人の弟子、ペテロ、ヤコブ、ヨハネと共にオリーブ山のふもとにあるゲッセマネの園へ行く。キリストが神に祈る間、三人の弟子たちは眠ってしまい、天使がキリストに聖杯を与えるという場面である。

キリストと三人の弟子たち(左から、ペテロ、ヨハネ、ヤコブ)は、三角形の構図を構成している。 マニエリスムの画家として特徴的な点は、人物の多様な姿勢や流動的な構成に見ることができる。 左上には、この主題を描く絵画の伝統として、キリストを逮捕する兵士を率いたユダが描かれている。

この作品は画家の比較的初期の作品であると考えられていたが、技法や関連する図面の分析により、晩年の作であると考えられるようになった。

《ゲッセマネの祈り》の基本情報

  • 画家ジョルジョ・ヴァザーリ
  • 作品名ゲッセマネの祈り
  • 制作年1570?年-1570?年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵国立西洋美術館 (日本)
  • 種類板、油彩
  • 高さ143.5cm
  • 横幅127cm
  • 編集情報

  • 投稿日
  • 編集者