作品概要

スザンナの水浴》は、画家のアルブレヒト・アルトドルファーによって描かれた作品。制作年は1526年から1526年で、アルテ・ピナコテークに所蔵されている。

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『スザンナの水浴』は、ドイツの画家アルブレヒト・アルトフドルファーによって1526年頃に描かれた絵画。ミュンヘンのアルテ・ピナコテークに所蔵されている。

描かれている主題「スザンナの水浴」は、旧約聖書外典のダニエル書にあるエピソードである。ヘブライ人のヨアキムの妻スザンナが水浴をしているところを、二人の好色な長老がのぞき見をする。長老はスザンヌに「我々と寝ろ、さもなくば若者と密会していたと告発する」と脅しをかける。スザンナは拒否し、脅迫どおり逮捕される。スザンナが死罪に処せられるところにダニエルという青年ががやってきて、「スザンナと若者はどんな樹の下で密会していたのか」と二人の長老に別々にたずねる。すると一人は「乳香樹」、もう一人は「カシの木」と別の木の名前を答えた。「乳香樹」は低木で「カシの木」は高木なので、誰の目にも長老たちが嘘をついていることは明らかだった。こうしてスザンナの純潔は証明され、長老たちは石打ちの刑に処せられた。

作品は、聖書のエピソードを当時のドイツの風景のもとに描いている。人々の着ているドレスも当時のものである。作品下部では水浴しているスザンナとそれをのぞく長老の場面、右側では長老が石打ちの刑に処せられている場面が同時に描かれている。通常は裸のスザンナが描かれ、本作のように服を着ている姿で描かれるのは珍しい。しかしこの絵の主役は聖書主題のエピソードではなく、明らかに背後にそびえる豪華な宮殿であろう。建築家でもあった画家の、建築物への関心が表れた作品である。主題はこの宮殿を描く口実に過ぎないことが、宮殿の装飾的な細部描写からはっきりと見て取れる。

《スザンナの水浴》の基本情報

  • 画家アルブレヒト・アルトドルファー
  • 作品名スザンナの水浴
  • 制作年1526年-1526年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵アルテ・ピナコテーク (ドイツ)
  • 種類油彩
  • 高さ74.8cm
  • 横幅61.2cm
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