作品概要

長い首の聖母》は、画家のパルミジャニーノによって描かれた作品。制作年は1534年から1534年で、ウフツィ美術館に所蔵されている。

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《長い首の聖母》(1535年頃)は、イタリア、マニエリスムを代表する、とびきりの美青年として有名であった画家パルミジャニーノ(1503-1540)がローマから故郷であるパルマへ戻ってきたのち、他界する約5年前に手がけた作品。この作品は1534年にパルマの教会で行わたお葬式に向けて描かれ始めたが、1540年のパルミジャニーノの他界の際にもこの作品は完成していなかったとされている。

マニエリスムを代表するとても優美な作品のひとつであるが、それと同時に、とても奇妙な絵でもある。

中心に座る聖母の全身が長く引きのばされ、さらに身をくねらせた、独特の人体。両性具有的な天使、魅惑的な艶かしい眼差しが印象的である。

また聖母の膝にのっている幼子イエスは、死体のようにも見える。全体が左側に寄り、またイエスは膝からずり落ちそうになっている。

遠景は非常に小さく、右下の巻物を捧げた男性は、人間なのか、彫刻なのか。またこの男性の一部は未完のままである。背景にある柱に関しても、よく見ると円柱の根元には列柱の影があるが、柱は1本しか措かれておらず、非現実感を増している。また、近年行われた絵画修復において、キリストの右足の上には幽霊のような天使の顔ががはっきりと見受けられる。これらの点から、未完成の絵画と言われている。

《長い首の聖母》は、ルネサンス時代の自然的で人間的な美しさとは大きく異なり、どこか異質な人工的な印象を与える作品となっている。

《長い首の聖母》の基本情報

  • 画家パルミジャニーノ
  • 作品名長い首の聖母
  • 制作年1534年-未完成年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ウフツィ美術館 (イタリア)
  • 種類油絵
  • 高さ216cm
  • 横幅132cm
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