作品概要

サンタンブロージオの祭壇画》は、画家のサンドロ・ボッティチェリによって描かれた作品。制作年は1470年頃年から1470年頃年で、フィレンツェ ウフィッツィ美術館に所蔵されている。

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20代半ばのサンドロ・ボッティチェッリが描いた「祭壇画」は、フィレンツェのサンタンブロージオ教会のために描かれたもので、1808年まで同教会に飾られていた。その後、フィレンツェのアカデミア美術館が所蔵していたが、現在はウフィッツィ美術館蔵である。

聖母子を囲む聖人たちの中に、聖コズマと聖ダミアーノの双子の医師の聖人が描かれていることから、メディチ家かフィレンツェの薬草組合の発注であったことが推測される。

16世紀にこの作品はなんどか上塗りされ、とくに聖母子像にオリジナルの線が失われてしまった。そのため、制作者の名前にギルランダーイオやアンドレア・デル・カスターニョの名前が挙がっていた時代もある。1992年に、当時の技術を駆使して後世の上塗りの除去が行われ、ようやく作品はボッティチェッリの作品と認められた。

「サンタンブロージオの祭壇画」は、ボッティチェッリが初めて単独で受注した大作と言われている。全体の構図は、ベアート・アンジェリコがサン・マルコ寺院に描いた祭壇画を参考としており、作品中央に座す聖母子の周りを聖人たちが囲んでいる。

左側にはマグダラのマリア、洗礼者ヨハネが、右側にはアッシジの聖フランチェスコ、アレクサンドリアの聖カタリナが、そして前方でひざまずいているのが双子の聖コズマと聖ダミアーノである。ひざまずく聖人と立つ聖人の二層の構造により、作品に奥行を与えている。

また、聖母マリアの容貌はボッティチェッリが同時期に描いた「剛毅」の女性との相似性がある。人間らしさよりも、聖性がより強く感じられる女性像となっている。作品の可塑性はボッティチェッリの師フィリッポ・リッピから受け継いだものであり、衣服の量感はヴェロッキオの技法である。

理想的な美、女性たちの憂いの表情、ダイナミックな構図は、ボッティチェッリの特徴を漏らすことなく伝えている。

《サンタンブロージオの祭壇画》の基本情報

  • 画家サンドロ・ボッティチェリ
  • 作品名サンタンブロージオの祭壇画
  • 制作年1470年頃年-1470年頃年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィレンツェ ウフィッツィ美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ170cm
  • 横幅194cm
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