作品概要

自由七科に紹介される若者》は、画家のサンドロ・ボッティチェリによって描かれた作品。制作年は1486年頃年から1486年頃年で、パリ ルーヴル美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

1486年頃に、メディチ家に最も近い貴族であったトルナブオーニ家の山荘に描かれたフレスコ画の一枚である。同じくルーヴル美術館所蔵である「若い女性に婚資を贈るヴィーナスと三美神」とともに山荘の壁から切り離された。

緑が茂る木々が並ぶ庭園に、若者が現れる。推測では、1486年6月14日に結婚したロレンツォ・トルナブオーニの肖像と言われている。「自由七科」とはリベラルアーツのことで、ルネサンス時代には一般教養の基本であった。「文法」「修辞」「弁証法」「算術」「幾何」「天文学」「音楽」の七科を指す。

ロレンツォとおぼしき若者の手を取り導いているのは、「文法」を擬人化した女性である。それぞれの女性たちは、科目を表すシンボルを手にしている。「修辞」は巻紙を、「弁証法」はサソリ(一般的には蛇が描かれる)を、「算術」は紙の筒を、「幾何学」は定規を、「天文学」は天球儀を、「音楽」は携帯のオルガンを持っている。
またある説によると、若者の手を取るのは美の女神ヴィーナスか知恵の女神ミネルヴァともいわれている。

作品全体が、ボッティチェッリが通っていたメディチ家主催のプラトンアカデミーを想起させる構図と雰囲気になっている。また、「若い女性に婚資を贈るヴィーナスと三美神」と同様に、人間と女神や擬人化された「徳」が出会うのは夢の中であるという当時の風潮に忠実に、作品は夜の情景の中で描かれたといわれている。
左下に男の子が描かれているが、欠損した部分にはトルナブオーニ家かアルビッツィ家の紋章が描かれていたようだ。フレスコ画2枚の紋章の位置から推測するに、この2枚は左右対称となるように配置されていたと考えてよい。

《自由七科に紹介される若者》の基本情報

  • 画家サンドロ・ボッティチェリ
  • 作品名自由七科に紹介される若者
  • 制作年1486年頃年-1486年頃年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵パリ ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類フレスコ画
  • 高さ237cm
  • 横幅269cm
  • 編集情報

  • 投稿日
  • 編集者