作品概要

聖ヒエロニムスの聖体拝領式》は、画家のサンドロ・ボッティチェリによって描かれた作品。制作年は1495年頃年から1495年頃年で、ニューヨーク メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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ボッティチェッリが1495年頃に描いたといわれる「聖ヒエロニムスの聖体拝領式」は、152年にはフィレンツェの貴族フランチェスコ・ディ・フィリッポ・デル・プリエーゼが所有していたことが古文書から確認できる。その後、1553年にカッポーニ家が作品を相続、同家の最後の一人が1912年に作品の売却を決定し、1931年からニューヨークのメトロポリタン美術館の所有となった。また、ローマにあるパッラヴィチーニ美術館には、バルトロメオ・ディ・ジョヴァンニが制作したコピーが残されている。

宗教画のテーマとしては非常に珍しいものであり、ボッティチェッリが心酔していた修道士サヴォナローラがテーマを提供したという説、また絵の注文者であるデル・プリエーゼの提供説、あるいはボッティチェッリ自身の発案であったという説など、諸説がある。

年老いた聖ヒエロニムスが、司祭と侍祭に囲まれて聖体拝領を受けている。聖ヒエロニムスのシンボルである枢機卿の赤い帽子は、壁に掛けられている。聖ヒエロニムスは、床に広げられた白い布の上にひざまずき、自身も白い衣装を身にまとっている。二人の若い侍祭が、聖ヒエロニムスを後ろから支えている。人々の動きは緩やかでその表情も穏やかであるが、作品全体からはボッティチェッリの作品特有の緊張感が伝わってくる。

「聖体拝領」の儀式は、聖ヒエロニムスの寝室で進行している。鑑賞者が、このシーンの中に入っていけるように、無駄な装飾は一切省いた非現実的な空間が描かれている。当時のボッティチェッリの作品は、この「聖ヒエロニムスの聖体拝領式」をはじめサヴォナローラの影響が免れがたく現れている。誇張法を駆使した宗教画であるが、聖ヒエロニムスの表情には深い精神性が宿っているといえる。

その他、聖ヒエロニムスの死を暗示するヤシとビャクシンの枝が祭壇に飾られるなど、ボッティチェッリが得意としていた寓意もわずかながら描かれている。

《聖ヒエロニムスの聖体拝領式》の基本情報

  • 画家サンドロ・ボッティチェリ
  • 作品名聖ヒエロニムスの聖体拝領式
  • 制作年1495年頃年-1495年頃年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ニューヨーク メトロポリタン美術館 (アメリカ合衆国)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ34,5cm
  • 横幅25,4cm
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