作品概要

パビリオンの聖母》は、画家のサンドロ・ボッティチェリによって描かれた作品。制作年は1493年頃年から1493年頃年で、ミラノ アンブロジアーナ美術館に所蔵されている。

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ミラノのアンブロジアーナ美術館に残る「バビリオンの聖母」。その名の由来は、描かれた聖母の頭上にある天蓋にある。1837年のアンブロジアーナ美術館の作品目録では、すでにこの名( Madonna del Padiglione ) で記述されている。ミラノの貴族、フィオレンツァ・タレンティから同美術館に寄贈されたものである。

ヴァザーリは、フィレンツェのサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ修道院にボッティチェッリが描いた「小さな丸形の聖母子像」あると記述しており、この作品が該当するのではないかという推測もある。

作品の奥には欄干が描かれており、その向こうに自然の風景が描かれている。背景の画風は、レオナルド・ダ・ヴィンチの影響が感じされる。欄干のこちら側では、幼児イエスが天使に支えられて立っており、聖母マリアは授乳をしようとしている。二人の天使が、天蓋から垂れるカーテンを寄せており、この表現方法により作品には奥行が感じられる。作品中に描かれた事物は、聖母マリアのシンボルが多い。書物、白い花、赤い花など、すべて聖母礼賛やイエスの受難の象徴である。

主役の聖母マリアは、ボッティチェッリの女性像に共通する憂いの表情で描かれている。その聖母マリアの動きは決して柔らかではないが、ボッティチェッリの特徴である優美な動きはこの作品では天使たちに反映されている。カーテンを広げる自然な体の動き、幼児イエスを支える優しげな表情、動きに伴う衣服のドレープなど、ボッティチェッリノ後期の作品には珍しく柔らかな線が感じられる。

人々の大きさが不自然であることは、ボッティチェッリの後半生をおそったサヴォナローラの神秘主義の影響といわれている。

《パビリオンの聖母》の基本情報

  • 画家サンドロ・ボッティチェリ
  • 作品名パビリオンの聖母
  • 制作年1493年頃年-1493年頃年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ミラノ アンブロジアーナ美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ65cm
  • 横幅65cm
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