作品概要

聖体拝領の聖母》は、画家のサンドロ・ボッティチェリによって描かれた作品。制作年は1470年頃年から1470年頃年で、ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

聖母子の背後には、キリスト教会内部にある内陣を囲む大理石が描かれており、その向こうに湖のある背景が広がっている。白い衣装の天使が、愛情深い目でイエス・キリストを見つめており、そのイエスを聖母マリアが左手で抱きかかえている。「聖体拝領の聖母」という名は、天使が聖母マリアに差し出している籠にある。籠のなかには、小麦の穂や葡萄が入っており「聖体拝領」や「託身」のシンボルとして描かれた。

サンドロ・ボッティチェッリがまだ20代後半であった頃に描いたとされる「聖体拝領の聖母」は、師であったフィリッポ・リッピの作風の影響が強く残っている。しかし、作品全体の優雅で甘やかな人物描写にはすでにボッティチェッリの全盛期を感じさせる線が見える。天使や聖母マリアの衣装の襞には、まだ若さが残っているが、透明感のあるベールや豪奢な刺繍や宝飾品の表現には、卓越した技量がすでにかいま見える。

また、幼児イエスが、極端な明暗法で描かれているのは、アントニオ・デル・ポッライオーロをはじめとする当時のフィレンツェの画家たちの間で流行した技法であった。主役にとくに強い影を施すことで、彫刻のような立体感を出す意図があったと言われている。幼児イエスは、突出した写実力で柔らかな線で自然に描かれているのが印象的である。

青い空と湖のある背景はフランドル派の伝統にのっとったもので、当時のフィレンツェの画家たちの例にならっている。
「聖体拝領の聖母」は、かつては法王も輩出したキージ家のコレクションであった。1899年にイザベラ・スチュワート・ガードナーが購入し、現在はボストンにある彼女の名を冠した美術館が所蔵している。

《聖体拝領の聖母》の基本情報

  • 画家サンドロ・ボッティチェリ
  • 作品名聖体拝領の聖母
  • 制作年1470年頃年-1472年頃年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ボストン イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館 (アメリカ合衆国)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ85cm
  • 横幅64,5cm
  • 編集情報

  • 投稿日
  • 編集者