作品概要

聖母マリアの誕生》は、画家のアルブレヒト・アルトドルファーによって描かれた作品。制作年は1520年から1520年で、アルテ・ピナコテークに所蔵されている。

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『聖母マリアの誕生』は、ドイツの画家アルブレヒト・アルトドルファーによって1520年頃に描かれた絵画。ドイツ・ミュンヘンのアルテ・ピナコテークに所蔵されている。アルブレヒト・アルトドルファーは16世紀前半に活躍した画家で、絵画の他にも建築や版画なども手がけている。

この作品は、当時のドナウ派に典型的な場面構成によって描かれている。ドナウ派は、豊かな風景描写を特徴とする流派である。

作品の主題である聖母マリアの誕生は作品の下部において申し訳程度に描かれているのみである。マリアの母アンナのベッド、助産婦とその娘、階段の上で手に何かを持った姿で描かれているマリアの父ヨアキムも、同じレベルで描かれている。この作品の主要部は、天使たちが大きく円を描くように飛んでいる教会の背景だろう。真ん中の天使は香炉を揺すり、香りを振りまいている。

聖母マリアとカトリックを象徴する教会(後に宗教改革によって廃止された主題)は、複雑かつ奇抜な構成を持っている。回廊と柱はロマネスク様式、アーチ型の窓はゴシック様式、アーチ型の天井と貝の形をしたニッチ(くぼみ)はルネッサンス様式である。建築様式に対する関心は、マクシミリアン一世の下で過ごした時代のアルトドルファー作品に見られる典型的なものであった。建築家でもあったアルトドルファーは、宗教改革の混乱期には建築に専念している。本作はその時期の作品であり、宗教的主題を口実に建築物を描いた作品と言い換えることができるかもしれない。

《聖母マリアの誕生》の基本情報

  • 画家アルブレヒト・アルトドルファー
  • 作品名聖母マリアの誕生
  • 制作年1520年-1520年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵アルテ・ピナコテーク (ドイツ)
  • 種類板、油彩
  • 高さ140.7cm
  • 横幅130cm
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