作品概要

受胎告知》は、画家のサンドロ・ボッティチェリによって描かれた作品。制作年は1490年から1490年で、グラスコー ケルヴィングローブ美術館に所蔵されている。

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45才のサンドロ・ボッティチェッリが描いた「受胎告知」は、フィレンツェのサン・バルナバ教会のために描かれたものである。作品の中心には、柱廊の柱が遠近法で描かれて、右側にいる聖母マリアと左側にいる大天使ガブリエルの二人の主役だけが描かれている。床も、チェスの盤のように正確な遠近法で描かれているこの作品は、ボッティチェッリの作品の中でもとくに奥行を感じる一点となっている。

壁や柱は灰色の濃淡で描かれている。レオナルド・ダ・ヴィンチに、遠近法の技法の未熟さを指摘されたというエピソードを持つボッティチェッリであるが、「受胎告知」では完璧にその技法を表現している。

1492年に、フィレンツェの魂と言われたメディチ家のロレンツォが亡くなる。その2年前に描かれた「受胎告知」は、ロンバルディアに逃亡していた修道士サヴォナローラの期間の時期と重なっており、後に「虚栄の焼却」と称して美術品や贅沢品がサヴォナローラによって焼却される数年前のことである。

ボッティチェッリは、当時のフィレンツェの政情の不安と比例するようにフィレンツェの市民が心酔したサヴォナローラの信奉者の一人であり、1480年代に大絶賛を浴びた古代の神話をテーマとした作品を一切描かなくなっていた。
「受胎告知」に登場する聖母マリアも、ボッティチェッリ特有の繊細で優美な女性樽ことに代わりはないが、画家として充実していた時期に描いた生き生きとした女性像ではない。また、受胎を告げる大天使ガブリエルも無表情でその動きは非常に固い。

《受胎告知》の基本情報

  • 画家サンドロ・ボッティチェリ
  • 作品名受胎告知
  • 制作年1490年-1490年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵グラスコー ケルヴィングローブ美術館 (スコットランド)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ49,5cm
  • 横幅58,5cm
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