作品概要

キリストの哀悼》は、画家のサンドロ・ボッティチェリによって描かれた作品。制作年は1495年頃年から1495年頃年で、ミラノ ポルディ・ペッツォリ美術館に所蔵されている。

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サンドロ・ボッティチェッリが50才になる頃に制作したといわれれる「キリストの哀悼」。フィレンツェのサンタ・マリア・マッジョーレ教会の葬儀用の祭壇のために描かれたと言われている。ジョルジオ・ヴァザーリによれば、同教会内のパンチャティキ家の礼拝堂に、ボッティチェッリが描いた「多くの人物が描かれた非常に美しい作品」が残っていたとされており、「キリストの哀悼」がそれに該当すると言われている。

「キリストの哀悼」は、1629年までサンタ・マリア・マッジョーレ教会に飾られていたが、その後行方不明となった。ふたたび世に現れたのは1870年のことで、ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォリが購入し現在もミラノのポルディ・ペッツォリ美術館の所蔵である。

「キリストの哀悼」の構図は非常にドラマチックであり、複数の人間が絡み合っている。イエスの棺を開けて、その脚を抱えながら半ば気を失っているのが聖母マリアである。その聖母マリアを後ろから抱きかかえているのが、聖ヨハネ。
キリストの頭を抱えているのがヤコブとヨセフの母マリア、キリストの足を抱いているのがマグダラのマリアである。ピラミッド型に構成された人物像の頂点にいるのが、ピラトに願い出てイエスの遺体を引き取ったといわれるアリマタヤのヨセフである。オレンジ色の衣装を着たヨセフは、イエスの体から釘と茨の冠を手にとって、天を仰いで嘆いている。イエスの死を嘆き悲しむ人々は、アリマタヤのヨセフ以外は皆目を閉じている。

劇的な手や体の表現は、サンドロ・ボッティチェッリの後年の作品の特徴といえる。フィレンツェ内の混乱で、修道士サヴォナローラから影響を受けたボッティチェッリは、古代の神話をテーマにした作品の制作は断念し、晩年はこのような宗教画が増えた。

《キリストの哀悼》の基本情報

  • 画家サンドロ・ボッティチェリ
  • 作品名キリストの哀悼
  • 制作年1495年頃年-1500年頃年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ミラノ ポルディ・ペッツォリ美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ107cm
  • 横幅71cm
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