作品概要

ルエルの眺め》は、画家のクロード・モネによって描かれた作品。制作年は1858年から1858年で、埼玉県立近代美術館に所蔵されている。

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「ルエルの眺め」は、モネが初めて出展用に描いた油彩画である。モネはノルマンディー地方セーヌ川の河口に位置するル・アーブルで育った。この絵が描かれる1年前の1857年1月28日、モネの母が死去し、当時16歳だったモネは学校を辞めていた。

しかし、叔母のルカードルの薦めでデッサン学校には通い、絵の勉強は続けていた。モネは近所でも有名になるほど絵がうまく、額縁屋で自分の署名入りカリカチュアを売るようになる。そこで店主の友人だった風景画家ウジェーヌ・ブーダンと出会う。ブーダンは画家であり、モネのカリカチュアを見て一目で才能を見抜いていた。何度もモネを戸外のデッサンに誘い、ル・アーブル近郊にある小さな村ルエルを訪れたのだった。

ブーダンは、この頃からすでにカンヴァスを戸外に持ち出して風景を描いていた。モネは後に、ブーダンがイーゼルを立てて絵を描く様を見て「霧が晴れるようだった」と回顧しており、「画家になれたのはブーダンのおかげだ」とも言っている。モネはブーダンによって、自然画家への道を示されたのだった。

作品は初めての作品とは思えないほど精緻にルエルの自然が描かれており、近所でも絵が上手いとの評判であった彼の才能が遺憾なく発揮されている。印象派と呼べるようなモネ特有の筆運びはまだ作品には表れていないが、自然と光の情景を画題とするモネの画家人生がここから始まったのだった。

《ルエルの眺め》の基本情報

  • 画家クロード・モネ
  • 作品名ルエルの眺め
  • 制作年1858年-1858年
  • 製作国フランス
  • 所蔵埼玉県立近代美術館 (日本)
  • 種類油彩、カンバス
  • 高さ46cm
  • 横幅65cm
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