作品概要

聖アンナと聖母子》は、画家のマサッチオによって描かれた作品。制作年は1424年から1424年で、ウフィツィ美術館に所蔵されている。

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『聖アンナと聖母子』はルネッサンス期のイタリア画家マサッチオが1424年から1425年にかけて作成したテンペラ画である。この絵の制作についてはマサッチオが一人で作成したのではなく、同じく画家であるマソリーノと共同作成したという説が有力である。現在この作品はイタリアのフィレンツェにあるウフィツィ美術館にて所蔵されている。この作品はもともとフィレンツェにあるサンタンブロージョ教会の依頼によって作成された物であり、ジョルジョ・ヴァザーリの著書によると、当時は修道院の家に通じるチャペルのドアに飾られていた。

『聖アンナと聖母子』はマサッチオの最も初期の作品の一つとして知られており、彼は人物像の強力なボリュームと確かな視覚構造を使いキャンバスの空間を満たすことに優れている。しかし、絵の中央にいる聖アンナと聖母子の周りに描かれている天使達は、非常に柔らかい形と淡い穏やかな色合いで繊細に描写されているため、これはマサッチオではなく、マゾリーノのゴシック様式のブラシで描かれたのではないかと言い伝えられている。

絵の中心に描かれている聖アンナの姿は非常に磨耗されているため、決定的な判断を下すのは難しいが、マサッチオは試しとして彼女の手を描きながら絵画空間の深さを探っていたのかもしれない。また、マサッチオはこの作品にて丸く柔らかい形を多用しながら、それと同時にリアルな質感も求めているため、彼は彫刻家であるドナテッロの作品から影響を受けているのではないかとも考えられている。

《聖アンナと聖母子》の基本情報

  • 画家マサッチオ
  • 作品名聖アンナと聖母子
  • 制作年1424年-1425年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ウフィツィ美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ175cm
  • 横幅103cm
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