作品概要

草上の昼食(習作)》は、画家のクロード・モネによって描かれた作品。制作年は1865年から1865年で、プーキシン美術館に所蔵されている。

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1865年度の官展で海景画2点の入選を果たしたばかりのモネは、大作「草上の昼食」の制作に着手する。本作はその習作である。「習作」とは、完成作に取りかかる前に、練習で描く絵のことである。

モネは構想のヒントを、マネの「水浴(後に「草上の昼食」へ改題)」に得ていた。マネは、ラファエロやティツィアーノを彷彿とさせる神話的(古典的)な主題を素地に、裸の女性と現代の服を着た男性がピクニックを楽しむ光景を描くことで、「現代性」を表現しようとした。これに対して、モネは、戸外の光の風景の中に、当時流行っていた余暇の過ごし方を描くことで、「現代性」を表現しようとしたのだった。

1865年の春に、モネはフォンテーヌブローの森近くにある小さな村シャイィーに赴き、友人バジールと文通を再開する。5月には「草上の昼食」の構想を手紙で打ち明け、何度もモデルをしてくれるよう頼み込んでいる。そうして約束を守ってやってきたバジールや、モデルのカミーユを森に連れ出し、ポージングをしてもらった。秋には現地で習作を完成させ、パリのアトリエに帰り、およそ縦5メートル、横7メートルにも及ぶカンバスへと作品を描き始めた。

習作では、等身大に描かれた複数の人物が、木漏れ日の差す明るい木陰でくつろいでいる。写真で撮影したような瞬間的な情景が描写されている。

結局、作品は官展出品に間に合わなかった。その後、経済的な困窮から、家主に借金の担保として引き取られた。モネが絵を取り戻したときには、湿気によって画面が激しく傷んでいたため、左断片と中央断片を残し、すべて切り捨ててしまった。そのため、今では、この習作でしか作品全体を知ることができない。

《草上の昼食(習作)》の基本情報

  • 画家クロード・モネ
  • 作品名草上の昼食(習作)
  • 制作年1865年-1865年
  • 製作国フランス
  • 所蔵プーキシン美術館 (ロシア)
  • 種類油彩、カンバス
  • 高さ130cm
  • 横幅181cm
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