作品概要

荒野の聖フランチェスコ》は、画家のジョヴァンニ・ベリーニによって描かれた作品。制作年は1475年から1475年で、フリックコレクションに所蔵されている。

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荒野の聖フランチェスコ(聖痕を受ける聖フランチェスコ)は、イタリアのルネサンスの巨匠ジョバンニ・ベッリーニによって描かれた作品である。1475年に描き始め、1480年頃に完成された。ニューヨークにある、かつてはアメリカの実業家、そして絵画の所有者、ヘンリー・クレイ・フリックのリビングルームであった現在のフリックコレクション美術館に飾られている。

この作品は油絵であり、義理の兄であったアンドレア・マンテーニャの影響を受けている。フリックコレクションに展示されている作品の中でも最も素晴らしい作品の一つである。 この作品は12世紀のイタリアの聖者、アッシジの聖フランチェスコが洞窟から出て太陽の光を浴びる風景を描いたものであり、主に聖者の象徴的表象である。 作品の中の動物は、聖フランチェスコの自然や動物への愛情を表現している。

『荒野の聖フランチェスコ』は、法悦しているフランチェスコを描いているが、ミラード・マイスが提唱したように聖痕を受けているか、リチャード・ターナーが主張するように、祈りを捧げているか、太陽の聖歌を歌っている場面を描いたものであるという見方もある。聖痕を受けている場面を描く際は通常、天使、熾天使、または光を放つ十字架が描かれるが、この作品の描写は新鮮であり、上記のどの図象的モチーフにも当てはまらない。

左中央にはロバが描かれており謙遜と忍耐の象徴として解釈できる。右下の角にある質朴な読書机には頭蓋骨が描かれており、聖フランチェスコの聖歌の最後の節にも出てくるように、死す運命を表現している。洞窟は、洞窟に住んでいた聖ヒエロニムスと聖フランチェスコとの関係を物語っており、左中央の小川はモーゼスと大泉を表現している。そして中央の枯れ木は燃え尽きることのない低木を表現している。

聖フランチェスコは木靴を脱ぎ、裸足でモーゼスのように立っており、遠方には未だ空の天のエルサレムが昇る。全体の構成は、創世記に関連した世界の創造に関する聖フランチェスコの瞑想と考えられる。寸法を切り詰められたにもかかわらず、完成以来手入れが行き届いている作品である。

《荒野の聖フランチェスコ》の基本情報

  • 画家ジョヴァンニ・ベリーニ
  • 作品名荒野の聖フランチェスコ
  • 制作年1475年-1480年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フリックコレクション (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ124.6 cmcm
  • 横幅142 cmcm
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