作品概要

聖カタリナ祭壇画》は、画家のルーカス・クラナハによって描かれた作品。制作年は?年から年で、アルテ・マイスターに所蔵されている。

『聖カタリナ祭壇画』はルカス・クラナハ(父)による油彩の祭壇画で、開閉できる左右のパネルと中央のパネルからなる三連画の形式をとっている。この作品はクラナハがヴィッテンベルクのザクセン選帝侯の宮廷にきて最初の仕事であった。

中世の聖人伝説集である『黄金伝説』によれば聖カタリナはアレクサンドリアの王女で美しく賢い女性であった。彼女は50人の異教の哲学者と議論を交わして彼らをキリスト教に改宗させ、それによって当時のローマ皇帝マクセンティウスに逮捕された。彼女は鉄のスパイクがついた車輪にくくりつけて轢かれるという車裂きの刑に処せられたが、その信仰心ゆえに彼女が車輪に触れた途端それは砕け散って彼女を傷つけることがなかったという。その後彼女は皇帝によって斬首され殉教した。

クラナハは中央パネルに彼女を跪き合掌する姿で描いている。彼女はその当時クラナハがいたザクセン選帝侯の宮廷で流行りの豪華な衣装に身を包んで処刑人の剣の一振りを静かに待っている。処刑人は彼女の後ろに立って剣を鞘から抜かんとしている。広々とした風景の上空に広がる黒い雲からは火の雨が降りだして異教の信者たちは体が複雑に絡み合ったまま地面に倒れ伏す。

右下ではカタリナが拷問にかけられるはずだった車輪が砕け散っている。画面内の重なり合う人々の混乱や騒々しさとカタリナの静けさは対照的である。画面の左奥で馬に乗っている二人の男性が注文者であるザクセン選帝侯フリードリヒ賢公とその弟ヨハン(のち選帝侯、通称不変公)である。

付属する左右のパネルにはそれぞれ聖ドロテア・聖アグネス・聖クニグンデ、聖バルバラ・聖ウルスラ、聖マルガレータの姿が描かれている。

《聖カタリナ祭壇画》の基本情報

  • 制作者:ルーカス・クラナハ
  • 作品名:聖カタリナ祭壇画
  • 制作年:不明-1506年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:アルテ・マイスター (ドイツ)
  • 種類:板、油彩
  • 高さ:127cm
  • 横幅:139.5cm
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