作品概要

ルター夫妻の肖像》は、画家のルーカス・クラナハによって描かれた作品。制作年は?年から年で、ウフィツィ美術館に所蔵されている。

ルカス・クラナハ(父)は1505年にヴィッテンベルクの町にやってきて、その地に宮廷を置くザクセン選帝侯フリードリヒ賢公の宮廷画家となった。この町はドイツ有数の大学都市であり、宗教改革の機運を醸成した地でもある。ここでクラナハは多くの学識ある人々と出会った。マルティン・ルター(1483-1546年)はその一人であり、1517年に有名な『95ヵ条の論題』を発表して宗教改革を始めた人物として知られている。クラナハはルターの親友となり生涯彼の肖像画を描き続けた。

ここに描かれているのはルターとその妻カタリナ・フォン・ボラ(1499-1552年)である。カタリナは貴族出身でシトー会の修道女であったが、ルターの思想に共鳴して1523年に8人の仲間とともに修道院を脱出した。修道院から逃げてヴィッテンベルクに到着した彼女はしばらくクラナハの家に居候し、その後1525年にルターと結婚した。カトリックでは修道女を含め聖職者の結婚は禁止されており、彼女との結婚もカトリック陣営からは非難されたが、二人の結婚生活は幸福であったという。クラナハは親友として二人の結婚立会人になり、また最初の子の代父(洗礼式で立ち会う役割の人)にもなり、家族ぐるみでの交際が続いた。

二人はお互いの方を向いて上半身像で青い背景の前に表されている。ルターは黒い服に身を包み、カタリナは白いシャツ、リボンのついた胸当て、毛皮の襟の付いた上着を着て、髪は黒いネットに包まれている。ルターとの親密な交際のおかげでクラナハは決してルターを美化して描かなかった。この絵でもルターは実物に忠実に、農民風のいささか粗野な風貌の人物として描かれている。

《ルター夫妻の肖像》の基本情報

  • 制作者:ルーカス・クラナハ
  • 作品名:ルター夫妻の肖像
  • 制作年:不明-1529年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:ウフィツィ美術館 (イタリア)
  • 種類:板、油彩
  • 高さ:36.5cm
  • 横幅:23cm
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