作品概要

黄金時代》は、画家のルーカス・クラナハによって描かれた作品。制作年は?年から年で、アルテ・ピナコテークに所蔵されている。

この作品はルカス・クラナハ(父)による油彩画である。「黄金時代」とは古代ギリシアの詩人ヘシオドスによる『労働と日々』によって広く知られた考えで、人類の時代を3つに区分したうちの最初の時代である。最初の黄金時代には人類は平和のうちに暮らし、耕作せずとも大地が自ら必要なだけの食物を与えてくれたので彼らは苦悩や心配、病気や老化を知らなかった。

続く白銀の時代には四季が生まれ、人々は食料が足りなくなったため農耕を始め、寿命も縮まった。その後青銅の時代、英雄の時代、を経て人々は戦争や肉食が始まり、鉄の時代、すなわち(古代ギリシアにとっての)現代は神を敬わずお互い争い合うばかりの最も悪い時代であるというのがヘシオドスの考えである。

この絵では人類が幸福であった黄金時代が描かれている。人々は木の周りで踊ったり水浴したり寝そべったりしている。動物たちは脅かされることなく人類と共存している。

ヘシオドスの著作は中世を通して長い間西欧世界では忘れられていたが、ルネサンス期に再発見された。クラナハは学芸の保護に熱心であったザクセン選帝侯フリードリヒ賢公に仕えており、この作品のフリードリヒ賢公の宮廷のあるヴィッテンベルクの学者たちが好んだ古代の神話をもとに描かれている。

この絵の中の男女の裸体は同時代の画家デューラーのそれとは全く異なるクラナハ独自の美的感覚によって表現されている、デューラーがイタリアの規範に倣って古典彫刻のような完璧な理想美を追求したのに対し、クラナハは明らかに北方的な伝統を受け継いでいる。男女は様々なポーズや仕草をしており、一つとして同じ姿のものはなく、また裸体のあらゆる側面を見るとができる。

《黄金時代》の基本情報

  • 制作者:ルーカス・クラナハ
  • 作品名:黄金時代
  • 制作年:不明-1530?年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:アルテ・ピナコテーク (ドイツ)
  • 種類:板、油彩
  • 高さ:73.5cm
  • 横幅:105.3cm
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