作品概要

多くの動物のいる聖母子》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は?年から年で、アルベルティーナに所蔵されている。

この作品はアルブレヒト・デューラーによる素描である。聖母が膝に幼児キリストを抱いている。キリストは周りに溢れる自然の驚異に目を向けずに右遠景にいるヨセフを指差している。ヨセフは家の前でコウノトリと向かい合っている。よく見ると画面のあちこちに「キリスト降誕」にまつわるテーマがちりばめられているのがわかる。ヨセフのいる家の右上では天使が空から降りてきて、丘で放牧している羊飼いたちに救世主キリストが生まれたことを知らせている。左の岸辺では今しも東方の三博士の船が到着し、お供の人々とともに上陸したところである。

この魅力的な素描はデューラーが描きこんだ様々な自然の驚異によって他の多数のキリスト降誕図とは異なっている。座る聖母の横で棒の上に止まっているオウムはマリアの降誕を予言した鳥である。デューラーはずっと以前に制作したオウムの素描から写している。

デューラーはオウムを好んでいたようで、1521年のネーデルラント旅行の死にも何度か生きたオウムを水彩で素描している。そのオウムが止まっている棒にはまたキツツキも止まっていて、木を鋭いクチバシでつつこうとしている。左下の隅ではクワガタが聖母の忠実な、しかし眠たそうな飼い犬に挑みかかろうとしているが、その背中では蝶が静かに羽を休めている。

このような何気ない細部は実はすべて意味をもっている。例えば中央下部の繋がれたキツネは悪の象徴である。聖母の右にいるフクロウは闇の力を表すが、キリストの出現によって彼らは力を奪われ、狭いところに閉じ込められている。

デューラーはペンとインクによる素描の上から非常に注意深く水彩絵の具で彩色した。水や空の青、風景の多様な緑、花々の赤などである。

《多くの動物のいる聖母子》の基本情報

  • 制作者:アルブレヒト・デューラー
  • 作品名:多くの動物のいる聖母子
  • 制作年:不明-1503?年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:アルベルティーナ (オーストリア)
  • 種類:紙、ペン、インク、水彩
  • 高さ:31.9cm
  • 横幅:24.1cm
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