作品概要

ヘラー祭壇画》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は1507年から1507年で、フランクフルト歴史博物館に所蔵されている。

『ヘラー祭壇画』はアルブレヒト・デューラーによる複数の油彩画パネルからなる大型祭壇画である。フランクフルト市参事会員で市長をも務めた裕福な商人ヤーコプ・ヘラーによって注文され、同市のドミニコ会修道院付属聖堂に飾られた。中央パネルの『聖母の被昇天と戴冠』だけがデューラーの手になるもので、その他のパネルは工房の弟子によって描かれた。デューラーのオリジナルの中央パネルは1614年にバイエルン公マキシミリアンに購入されてミュンヘンに移され、その後1729年に火事で失われた。現在美術館に展示されている中央パネルは1617年にヨープスト・ハーリッヒによって制作された忠実なコピーである。

「聖母被昇天」と「聖母戴冠」は15世紀のニュルンベルクではポピュラーなテーマであった。聖母マリアはキリストの死後も彼の弟子たちと一緒に過ごし、彼らの精神的な支えとなっていたが、ついに老年に至って死去する。そして天使によって天に引き上げられ、天の女王として戴冠するのである。デューラーはそのテーマにルネサンス的な解釈を新たに付け加えた。石棺に身をかがめるのは聖トマスである。彼は聖母マリアの遺体を包んでいた布を摘んで本当に聖母が昇天したのかと考え込んでいる。

このような人間的な態度はそれ以前の芸術には見られなかった要素である。跪く聖ペテロと聖パウロの姿の奥には風景が広がっている。その静かで広々とした風景は目の前の出来事に集中し休むことなく動作を行う人物群と対照的である。風景の中には小さくデューラーの姿も描き込まれている。上半分ではマリアが父なる神、子なるキリスト、そして聖霊の三位一体によって戴冠されている。両脇のパネルでは聖カタリナと聖ヤコブの殉教、そして注文者の肖像も描かれている。

《ヘラー祭壇画》の基本情報

  • 制作者:アルブレヒト・デューラー
  • 作品名:ヘラー祭壇画
  • 制作年:1507年-1511年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:フランクフルト歴史博物館 (ドイツ)
  • 種類:板、テンペラ、油彩
  • 高さ:190cm
  • 横幅:260cm
  • 編集情報

  • 投稿日:
  • 編集者:
  • 運営元:MUSEY編集部