作品概要

オズヴォルト・クレルの肖像》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は1499年から1499年で、アルテ・ピナコテークに所蔵されている。

この作品はアルブレヒト・デューラーによる油彩肖像画である。描かれているのはオズヴォルト・クレルという商人であり、彼は1495年から1503年までニュルンベルクで活動していた。サイズが大きいことからこの肖像画はトゥヒャー家の人々の肖像画などとは異なり公的な場に飾るために制作されたと思われる。カーテンで大胆に仕切られた背景には木々の間に流れる川が見え、その前にオズヴォルトの姿が描かれている。

彼は毛皮で縁取られた幅広のコートを無造作に右肩にだけ羽織、その下に袖が豊かに膨らんだ黒い上着、白いシャツ、金のネックレスを身につけている。

その上の頭部は通った鼻筋、強い意志を示す口、皺の寄った眉間によって特徴付けられている。顔の力強い表現に対応して、左手は緊張感をもって自分のコートを掴んでおり、右手は手前の(描かれていない)枠か欄干を掴んでいる。デューラーは自分と同い年の商人をその精神性まで深く観察してこの絵に残した。彼はこの絵に描かれた鋭い精神にふさわしく、のちに自分の生地であるリンダウの市長にまで上り詰めた。赤いカーテンにはおそらくデューラー以外の手で「オズヴォルト・クレル 1499」と書き込まれている。

左右のパネルには一人ずつ「野人」が描かれており、彼らはそれぞれオズヴォルトとその妻アガーテ・フォン・エセンドルフの紋章を保持している。元々は蝶番で留められた左右のパネルを閉じた時に表にくるように取り付けられており、普段は肖像画が傷まないように工夫されていたと思われる。近年3枚のパネルが開いた時同時に見えるように作り変えられた。

この肖像画は1812年にエッティンゲン・ヴァラーシュタイン家が購入し、おそらく1828年にバイエルン公のコレクションに入り、現在はアルテ・ピナコテークに所蔵される。

《オズヴォルト・クレルの肖像》の基本情報

  • 制作者:アルブレヒト・デューラー
  • 作品名:オズヴォルト・クレルの肖像
  • 制作年:1499年-1499年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:アルテ・ピナコテーク (ドイツ)
  • 種類:板、油彩
  • 高さ:49.7cm
  • 横幅:38.9cm
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