作品概要

父アルブレヒト・デューラーの肖像》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は1490年で、ウフィッツィ美術館に所蔵されている。

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この作品はアルブレヒト・デューラーの現存する油彩画のうち最も初期のものである。彼の同じ名前の父アルブレヒト・デューラーを描いたこの肖像画は徒弟としての修行が終わってすぐの1490年頃に描かれた。父アルブレヒト・デューラー(1427-1202)はハンガリー出身の金細工師で、ニュルンベルクに来て親方として工房を構えていた。デューラーは1490年の4月に徒弟修行の次の段階である遍歴修行の旅に出るのだが、その前にこの肖像画を描いたのだろう。
父アルブレヒトはその当時62歳(あるいは1427年のはじめに生まれたとすれば63歳)であり、黒い帽子、黒い毛皮で縁取りされた茶色の上着を着た姿の上半身が表されている。彼はまた手にロザリオ(祈りの文句を数えるための数珠状の道具)を持っている。デューラーは著書『家譜』において自分の父のことを「名誉あるキリスト教徒として生き、忍耐強い精神を持ち、誰に対しても穏やかかつ平和的であり、また神への感謝に満ちた」人物であったと書いている。
このパネルの裏側には父アルブレヒトとその妻バルバラ・ホルパーの紋章が描かれている。「デューラー」という姓は父アルブレヒトの生地「アイトシュAjtós」に由来する。これはハンガリー語で「扉」を意味し、そのドイツ語訳がTüre、あるいはDüreであったのだ(古いドイツ語ではTとDはしばしば同一視される)。それゆえ父デューラーの紋章には開かれた両開きのドアが表される。この父デューラーの肖像画は、他のデューラーによる夫婦の二連肖像画と同様に妻バルバラとの二連肖像画であったと思われる。バルバラの肖像画はニュルンベルクのゲルマン国立博物館に所蔵されているが、真筆ではなく他の画家によるコピーであるという説もある。

《父アルブレヒト・デューラーの肖像》の基本情報

  • 画家アルブレヒト・デューラー
  • 作品名父アルブレヒト・デューラーの肖像
  • 制作年不明-1490年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵ウフィッツィ美術館 (イタリア)
  • 種類板、油彩
  • 高さ48cm
  • 横幅40cm
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