作品概要

聖母の七つの悲しみ》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は1495年から1495年で、中央:アルテ・ピナコテークに所蔵されている。

この作品はアルブレヒトデューラーによる祭壇画で現存するもののうち最も古いものである。ザクセン選帝侯フリードリヒ賢公によって注文され、彼のヴィッテンベルクにある居城の付属教会のために注文された。おそらくデューラーがフリードリヒ賢公の肖像画を1496年4月に制作するために直接会った際に注文が与えられたのだろう。祭壇画の対価としてその年の終わりに100フロリンが支払われている。

祭壇画は本来とても大きく、縦2メートル、横3メートルほどであった。右半分にはこの作品と対になる『聖母の七つの喜び』があったがこれは失われてしまい、現在はこの『聖母の七つの悲しみ』だけが残っている。『聖母の七つの悲しみ』の中央部分には「悲しみの聖母」が描かれている。これは磔刑の後で息子であるキリストの死を嘆くマリアを表したもので、心臓は金の剣で貫かれようとしている。

その周りを7つの小さなパネルが取り囲んでいて、それぞれがキリストの生涯におけいて聖母マリアが悲しみを受けた場面を表している。すなわち左上から反時計回りに「キリストの割礼」、「エジプト逃避」、「博士たちと議論するキリスト」、「十字架の道行き」、「十字架につけられるキリスト」、「キリスト磔刑」、「キリスト哀悼」である。当時のキリスト教とはこれらの諸場面を瞑想し、キリストの受けた苦しみを自分のことのように感じようと試みた。

この祭壇画は16世紀中頃にルカス・クラナハ(子)(1515-1586年)の所蔵になった。彼はヴィッテンベルクでザクセン公の宮廷画家として仕えていた。おそらく彼が祭壇画を別々のパネルに切断したと思われる。現在中央の「悲しみの聖母」はミュンヘンのアルテ・ピナコテークに、周囲のパネルはドレスデンのアルテ・マイスターに所蔵されている。

《聖母の七つの悲しみ》の基本情報

  • 制作者:アルブレヒト・デューラー
  • 作品名:聖母の七つの悲しみ
  • 制作年:1495年-1498年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:中央:アルテ・ピナコテーク (ドイツ)
  • 種類:板、油彩
  • 高さ:109cm
  • 横幅:43cm
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