作品概要

ドレスデン祭壇画》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は?年から年で、アルテ・マイスターに所蔵されている。

ザクセン選帝侯フリードリヒ賢公はヴィッテンベルクの自らの城の付属礼拝堂のためにこの絵を注文した。中央のパネルには生まれたばかりの幼子キリストを礼拝する聖母マリアが描かれており、彼女の頭上には天使が豪華な冠を捧げ持って舞い降りてくる。ただしこの中央パネルは1991年にデューラーの真筆ではなくフリードリヒ賢公の宮廷画家であったオランダ人画家「ヤン」の作品であると立証された。

しかし両脇のパネルは現在でもデューラーの筆になるものと考えられている。左のパネルには聖アントニウスが描かれている。彼は「聖アントニウスの火」と呼ばれる流行病から守ってくれる守護聖人として当時崇められていた。彼は本に手を置いて考えに沈んでいる。背後では悪魔が天使に駆逐されつつあり、天使の一人は聖母マリアよりも小さな冠を持ってアントニウスに与えようとしている。

一方右のパネルには聖セバスティアヌスがいる。彼はペストから人々を守ってくれると信じられていた。彼は中央パネルの聖母子に手を合わせている。彼の背後には多数の天使がいて、そのうちの一人が聖アントニウスのパネルと同様に冠をかぶせている。このように流行病から守ってくれる守護聖人が描かれていることから、この祭壇画は疫病の流行が止まることを願って制作されたと考えられている。

この作品は少なくとも1687年からドレスデンのクンストカマー(美術陳列室。現在の所蔵先であるアルテ・マイスターの前身)の目録に載っているため、その頃にはヴィッテンベルクからドレスデンに移っていたと考えられる。おそらく後代のザクセン選帝侯がヴィッテンベルクを失いドレスデンに宮廷を移したのに伴って祭壇画も移動したのだろう。

《ドレスデン祭壇画》の基本情報

  • 制作者:アルブレヒト・デューラー
  • 作品名:ドレスデン祭壇画
  • 制作年:不明-1496?年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:アルテ・マイスター (ドイツ)
  • 種類:カンヴァス、油彩
  • 高さ:117cm
  • 横幅:96.5cm
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