作品概要

騎士と死と悪魔》は、画家のアルブレヒト・デューラーによって描かれた作品。制作年は?年から年で、カールスルーエ国立絵画館に所蔵されている。

1513年から1514年にかけてアルブレヒト・デューラーは銅版エングレーヴィングの傑作を次々と生み出した。この『騎士と死と悪魔』、そして『書斎の聖ヒエロニムス』、『メレンコリアI』がそれであり、これら3点は皆おおよそ同じサイズの作品である。

これらの作品に関する文献資料は、広範囲にわたり、複雑で、そしてしばしばお互いに矛盾しつつ、これらの版画の謎と隠喩に満ちた細部の解釈法を扱っている。ただ、これらの3点は1つのセットとして解釈されるべきではあるようだ。しかしそのように版画の意味について定説のない中でも一つの共通見解は存在する。それはデューラーがこれらの3点の高名な版画作品において自らの芸術を極限にまで高めようとし、そしてそれが成功したことである。完成された形態、構想と雰囲気の豊かさが古典的な完璧さを持った全体の中に溶け込んでいる。

『騎士と死と悪魔』、あるいは『騎行者』とも呼ばれるこの作品はキリスト教徒の救いの寓意を示している。武装した騎士の前には「死」がいて、限りある生の象徴として砂時計を持っている。騎士の背後には悪魔が立っている。それにもかかわらず彼は動揺することなく狭い峡谷を彼に忠実な犬とともに馬に乗っていくのである。

この道は、「死」や悪魔のような人生における不公平さを通り過ぎて、背景に城として暗示される神へと続く信仰心の変わらぬ道筋を示している。犬は信仰の、火トカゲは信仰の熱意のシンボルである。デューラーが描いた多くの習作素描と同じく、馬と騎士とはレオナルド・ダ・ヴィンチが制作した人体や馬の各部分の構成比に関する規範集に従って描かれている。このことはデューラーのイタリア美術への強い関心を示しており、晩年にデューラーは自ら人体の構成比に関する著作を発表することになる。

《騎士と死と悪魔》の基本情報

  • 制作者:アルブレヒト・デューラー
  • 作品名:騎士と死と悪魔
  • 制作年:不明-1513年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:カールスルーエ国立絵画館 (ドイツ)
  • 種類:エングレーヴィング
  • 高さ:245cm
  • 横幅:188cm
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