作品概要

キリストの変容》は、画家のラファエロ・サンティによって描かれた作品。制作年は1516年から1520年で、バチカン美術館に所蔵されている。

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《キリストの変容》は、イタリアのハイ・ルネッサンス・マスター・ラファエルによる最後の絵である。ジュリオ・デ・メディチ枢機卿、後の法王クレメントVII(1523–1534)より、フランスのナルボンヌ大聖堂のための祭壇画として制作を依頼された。ラファエロは1520年に亡くなるまでこの作品に取り組んでいた。この作品はまさにラファエロの芸術家としての生涯における発展の集大成と言えるものである。キリスト教芸術としては珍しくイエスの変容に、この作品では福音書からのエピソードが追加され絵の下部分に組み合わせられている。

構図としては、上下二つの異なった部分からなり、下の方には憑依された少年の奇跡が描かれ、上部バックグラウンドではタボール山の丘のキリストの変容。姿を変えられたキリストは輝く光のオーラと雲の中にモーゼとエリヤを伴い浮かんでいる。下の地上には弟子たちがいる。その何人かは栄光の光に幻惑され、他は祈りをささげている。この奇跡を目撃している群衆の身振り手振りにより二つの奇跡が結びつけられており、群衆の上げた手は、キリストの方に向かっている。

この非常に壮大な構成に、ラファエロは現代絵画の最高の要素をすべてまとめあげた。光とその効果は「変容」の主要な絵のテーマである。そのまばゆいばかりの力が山頂にいるペテロ、ヤコブ、ヨハネを圧倒しているが、第二の光は暗闇の奥から人々の頭、手、身振り、そして衣服を際立たせている。

この作品の下部分はラファエロの死後、弟子の手により描かれ完成されたと考えられていたが、本作の修復をおこなう過程で、ほぼラファエロの直筆であったことが判明した。

《キリストの変容》の基本情報

  • 画家ラファエロ・サンティ
  • 作品名キリストの変容
  • 制作年1516年-1520年
  • 製作国不明
  • 所蔵バチカン美術館
  • 種類テンペラ画(板絵)
  • 高さ405cm
  • 横幅278cm
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