作品概要

アーニョロ・ドーニの肖像》は、画家のラファエロ・サンティによって描かれた作品。制作年は1506年から1506年で、ピッティ宮殿に所蔵されている。

『アーニョロ・ドーニの肖像』は、ルネサンス期のイタリアの巨匠ラファエロによって、1506~1507年に制作された作品である。現在、フィレンツェのピッティ宮殿に所蔵されている。

先ごろ結婚した商人とその妻をそれぞれ描写した肖像画のうちの1つが、本作品である。1503年、アーニョロ・ドーニはマッダレーナ・ストロッツィと結婚したが、どうやらこの対の肖像画は、1506年、ラファエロがレオナルド・ダ・ヴィンチの絵を一心に研究した時期に制作されたのだろう。

この対画の構図は、モナ・リザの構図と似ている。人物は、画面に対して同じように描かれ、両手は、モナ・リザのように重ねて置かれている。けれども、背景の景色の水平線を低くし、輪郭や質感をくっきりさせるような一定の光源を置いているおかげで、人物の姿をよくよく認識できる。このような風景と人物の関係から、自然の不気味な存在感を伝えるレオナルドの印象的な背景との差異が際立って見える。

しかし、レオナルドの肖像画とラファエロの肖像画を見分ける一番重要な特徴は、全体的にのどかな印象を受けつつも、衣服や宝飾品の素材(この夫婦の裕福さに思わず目が行くもの)からも目が離せないという感覚である。あらゆる要素――部分的に重要なものまでも――が合わさって、ちょうど良いバランスを生み出しているというわけだ。

この対の肖像画は、モチーフの関係性によってのみならず、絵画様式の明確な共通性によっても結びついた。ラファエロの芸術的な成熟期の始まりを特徴づけている作品なのだ。

《アーニョロ・ドーニの肖像》の基本情報

  • 制作者:ラファエロ・サンティ
  • 作品名:アーニョロ・ドーニの肖像
  • 制作年:1506年-1507年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ピッティ宮殿 (イタリア)
  • 種類:油彩、板絵
  • 高さ:63cm
  • 横幅:45cm
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