作品概要

騎士の夢》は、画家のラファエロ・サンティによって描かれた作品。制作年は1504年から1504年で、ナショナル・ギャラリー(ロンドン)に所蔵されている。

『騎士の夢』、別名「スキピオの夢」または「知恵の寓意」は、ルネサンス期のイタリアの画家ラファエロ作のテンペラ画で、1504~1505年に完成した作品である。ロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されている。おそらく、シャンティイ城コンデ美術館所蔵の17センチ四方の作品「三美神」と対になっている。

本作品の主題については様々な意見がある。眠っている騎士は、 美徳(険しくごつごつした道を背にしている女性)か、快楽(ゆったりとした服を着ている女性)のいずれかの選択を迫られている夢を見た古代ローマの将軍スキピオ・アフリカヌス(紀元前236~紀元前184)を表現している、と考える歴史学者もいる。とはいえ、2人の女性の姿は競演者として描写されているのではない。この2人によって、理想的な騎士の特質を表現しているのだろう。2人が持っている書物、剣、花は、それぞれ騎士が併せ持つべき、学識、武術、愛情の典型を示している。

描写された寓話について最も有力な情報源は、古代ローマの詩人シリウス・イタリクス作の第二次ポエニ戦争を物語っている叙事詩「プニカ」の一節である。

本作品は、1800年、ウィリアム・ヤング・オトリーによってイギリスへ移された。

このような興味深い場面を描写するべく、ラファエロは様々な色合いの絵の具を用いた。鉛錫黄、ウルトラマリン(群青)、ヴェルディグリ(緑青)、オーカー(黄土)といったような顔料を用いていることが特定された。

《騎士の夢》の基本情報

  • 制作者:ラファエロ・サンティ
  • 作品名:騎士の夢
  • 制作年:1504年-1505年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
  • 種類:テンペラ画(ポプラ材)
  • 高さ:17.1cm
  • 横幅:17.1cm
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