作品概要

果物籠を持つ少年》は、画家のミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって描かれた作品。制作年は1593年から1593年で、ボルゲーゼ美術館に所蔵されている。

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「果物籠を持った少年」とは、イタリアバロック式の画家であるカラバッジョによって、1593年に描かれた作品であり、現在はローマにあるBorgheseギャラリーにて展示されている。

「果物籠を持った少年」の制作が始まったのは、カラバッジョがミラノからローマに移住し、いわゆるローマの絵画界というものに入門した時のことだった。少年のモデルとなったのは、当時彼の友達でもあった、16歳のシチリア出身の画家、マリオ・ミニティである。

「果物籠を持った少年」の他にも、マリオをモデルにしたカラバッジョの作品はいくつか存在した。例をあげるとすれば、「占い師」や「トランプ詐欺師」等の作品がそれにあたる。

中でも、「トランプ詐欺師」という作品は、後にカラバッジョの最初の大事なパトロンとなる、カーディナル・フランチェスコ・マリア・デル・モンテの目にとまった作品でもあった、カラバッジョにとって非常に重要な意味を持つ作品であった。ある一点において絵画というものは、それを描いた人の、描く能力というものを、推しはかるものであるといえる。

画題

果物籠は画家の作品にしばしば登場し、果物籠(1597年)のようにそれだけで描かれた例もある。カラヴァッジョは、果物を不完全なところも含めてありのままに描いているが、この作品では、果物はほぼ完璧である。

インディアナ州にあるパーデュ大学の園芸・造園学部所属のジュールズ・ジャニック教授は、この作品を園芸・造園の観点からこのように語っていた。「この作品に描かれている籠は、さまざまな種類の果物を、ほぼ完ぺきな状態で、自身の中に納めている。バイカラーの桃や、ブドウの房、不規則な葉っぱ、枯れているものもあれば、隠れているものまで、全部を納めている」。

この発言から、いかに当時のカラバッジョが、可能な限りリアルに籠とフルーツを細かく書き込んでいたかが見て取れる。

エロティシズム

本作品からはあからさまなエロティシズムが感じられ、それをさらに強調するように、急な角度で差し込む光が、ミンニーティのあらわな肩、顔、手を照らしている。

艶かしく挑発的な眼差しは果物を食べるように誘っているのかもしれないが、画家による類似の作品や彼の性的嗜好からすると、別の解釈の方が説得力がある。

《果物籠を持つ少年》の基本情報

  • 制作者:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ
  • 作品名:果物籠を持つ少年
  • 制作年:1593年-1593年
  • 製作国:イタリア
  • 所蔵:ボルゲーゼ美術館
  • 種類:油彩
  • 高さ:70cm
  • 横幅:67cm
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