作品概要

農家の婚礼》は、画家のピーデル・ブリューゲルによって描かれた作品。制作年は1567年から1567年で、美術史美術館に所蔵されている。

「農民の婚宴」は晩年の作品であり、1567年に制作された。作品では、16世紀における農民の婚宴が描かれている。婚宴は、夏場に小屋の中で行われている。キャンバス上部には、花嫁が描かれている。花嫁は紙の王冠を被り、緑色の布地で織られた壁掛けの前に座っている。壁掛けの横には、小麦などの穀物二束が飾られている。

キャンバス右には、男性2人がドアを取り外し、その上に食事を乗せて運んでいる。ドアの下には、食事を運ぶ男性2人とは別に黒い足2本が確認できる。その奥では、男性がパンを長椅子に置き、犬に与えている。男性は、身なりより裕福であると考えられる。キャンバス下部には、小さな男の子が皿を舐めている。婚宴の食事は、パンとスープがメインとなっている。まわりの参加者とは異なり、花嫁は飲食していない。

テーブルの傍らでは、二人の男性がフランドル・バグパイプを演奏している。当時、フランドル地方の風習では、花婿は婚宴に参加しなかった。その為、作品内に花婿はいないと解釈されている。一方、一説では、赤い帽子を被り、運ばれてきた食事を取っている男性が花婿であるといわれる。

男性は花嫁に食事を渡しているように見える。また、黒いコートを着ている横顔が描かれた男性(キャンバス中央)、裕福な夫婦の間に座ってスプーンを啜っている男性(キャンバス上部)、ビールをピッチャーに注いでいる男性(キャンバス左下)が、花婿であるとも考えられている。

大食への批判?

皮肉なことに最も身分の高そうな右端の男性は、逆さまにした桶に腰掛けている。全体的にユーモアが漂う場面だが、画家は少しばかりの教訓を込められずにはいられなかったようで、この絵は大食を戒めるものだと指摘する批評家もいる。例えば前景でぶかぶかの帽子を被った子供が指をしゃぶっているが、これは伝統的に空腹を表す仕草である。

この指摘は、ブリューゲルの時代には特に的を得たものとして受け止められたことだろう。ネーデルランドが飢饉に見舞われて間もない頃だったからである。

ブリューゲルは「婚宴の踊り」(1566) 、「農民の婚宴」(1567)、「農民の踊り」(1569)を三部作として描いていたと考えられている。なお、一部の専門家は、制作時期やサイズが同じであることから、「農民の踊り」と一対であったとする説が唱えられている。現在、「農民の婚宴」は美術史美術館(オーストリア・ウィーン)にて展示されている。

《農家の婚礼》の基本情報

  • 制作者:ピーデル・ブリューゲル
  • 作品名:農家の婚礼
  • 制作年:1567年-1567年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:美術史美術館
  • 種類:油彩パネル画
  • 高さ:114cm
  • 横幅:164cm
  • 編集情報

  • 更新日:
  • 投稿日:
  • 編集者:
  • 運営元:MUSEY編集部