作品概要

マラーの死》は、画家のエドヴァルド・ムンクによって描かれた作品。制作年は1907年から1907年で、ムンク美術館に所蔵されている。

「マラーの死」は1907年に制作された。晩年、ムンクはヨーロッパを周遊しながら各国にて制作活動を行っていたが、1902年6月、当時の恋人トゥラ・ラーセン (Tulla Larsen)が恋愛トラブルから発砲事件を起こした。発砲事件は、ムンクの元友人が企て、トゥラにムンクを銃撃させたといわれる。

トゥラの発砲事件、銃撃により負った怪我はムンクの精神面に影響を与え、女性の裏切り行為に対する精神不安を長引かせた。ムンクは精神不安定な状態に陥り、アルコール依存となった。そのため、1908年から1909年に掛けて精神病院にて療養生活を送っていた。

作品では、1902年に起きた発砲事件が描かれている。作品名は、フランス革命において殺害されたジャン・ポール・マラーに基づく。マラーは、シャルロット・コルデーによって暗殺された。裸体のトゥラは殺人行為を成し遂げ、正面を見据えて直立不動の姿勢をとっている。トゥラの後方では、裸体のムンクはベッドに横たわり、怪我を負った腕から血が滴り落ちている。ムンクの死は、マラーの死を代替している。

また作品全体は白色にて塗られ、その上から細長いい縦縞・横縞模様が描かれている。縞模様は緑色、青色、茶色など多彩な色であり、隙間からは白色が見える。ムンクは、縞模様の描写にて、自身の不安定な精神状態を表現している。特に、1907年に制作された作品は、ムンクの心情を反映するように縞模様が描かれている。この頃、ムンクは妄想、不安、対人恐怖症、アルコール依存症などによって精神状態は限界に達していた。

現在、「マラーの死」はムンク美術館(ノルウェー・オスロ)にて展示されている。

《マラーの死》の基本情報

  • 制作者:エドヴァルド・ムンク
  • 作品名:マラーの死
  • 制作年:1907年-1907年
  • 製作国:ノルウェー
  • 所蔵:ムンク美術館 (ノルウェー)
  • 種類:油彩
  • 高さ:153cm
  • 横幅:148cm
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