作品概要

別離》は、画家のエドヴァルド・ムンクによって描かれた作品。制作年は1896年から1896年で、ムンク美術館に所蔵されている。

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本作品では、男性の恋愛を主題として、男女を取り巻く人間関係、人間の在り様や感情が表現されている。キャンバス前方には、恋人との別離に傷心し、悲しみに打ちひしがれる男性が描かれている。男性は正面顔にも横顔にも見える。能動的であり、静観的でもあり、過去を乗り越えて未来へと進もうとする意志が表れている。

その一方、男性の進む道は深紅色の植物「マンドレイク(マンドレーク)」にて塞がれている。マンドレイクは幻覚を引き起こす作用があり、人形に似た根を理由にて魔術の儀式で使用されたといわれる。ムンクは、愛と死の象徴としてマンドレイクを描いたと考えられる。男性は、現在に囚われ、未来へと進むことが出来ない状況であると解釈できる。

キャンバス後方には、白いワンピースを着た、金色の長い髪の女性が描かれている。女性は浜辺に佇みながら、円柱状の光が降り注ぐ海を見つめている。女性の髪は、毛先に近づくにつれて徐々に流動的な曲線の海岸線と同化している。この描写により、女性は男性が心のうちに抱く過去の心像であると解釈できる。金色の髪は男性の世界に広がり、男性の頭を愛撫するかのように軽く撫でている。

男性は女性に関する記憶を忘れることが出来ず、過去の記憶から逃げられない。また、作品はストーリー性があり、「接吻」に始まって「別離」に終わる一連の作品であると考えられる。現在、「別離」はムンク美術館(ノルウェー・オスロ)にて展示されている。

《別離》の基本情報

  • 画家エドヴァルド・ムンク
  • 作品名別離
  • 制作年1896年-1896年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ムンク美術館 (ノルウェー)
  • 種類油彩
  • 高さ96cm
  • 横幅127cm
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