作品概要

マドンナ》は、画家のエドヴァルド・ムンクによって描かれた作品。制作年は1894年から1894年で、ムンク美術館に所蔵されている。

「マドンナ」は1894年に制作された。作品では、裸体の女性の上半身が描かれている。ムンクは宗教芸術家ではなかったが、作品の女性は聖母マリアであると示している。

聖母マリアは、静寂さと穏やかな自信を湛え、目を閉ざして慎ましさを表している。同時に、上方から光に照らされ、体をよじりながら閉ざした目で彼女自身の体を見つめている。これは、受胎告知の規範となる表現法である。一方、赤い後光(通常は金色)、身をよじらせた官能的なポーズは聖母マリアの規範となる表現法とは異なる描き方である。

ムンクは聖母マリアを恋人と捉えて描き、「愛と苦悩」の二元性を象徴していると解釈できる。また、作品の女性は、ムンクの友人ダグニー・ユール・プシビシェフスカ(Dagny Juel Przybyszewska)であるともいわれる。ムンクにとって、ダグニーは理想の女性像であった。作品では、聖母マリアの規範となる表現法と合わせて、ダグニーの美貌など女性としての完璧さが表現されていると考えられる。

一部の批評家は、作品を卓越したファム・ファタール(男性の「運命の女性(運命的な恋愛相手、赤い糸で結ばれた相手)」であると共に「魔性の女(男性を破綻させる悪女)」)であると評価している。現在、「マドンナ」はムンク美術館(ノルウェー・オスロ)にて展示されている。また、ムンク美術館蔵「マドンナ」の他、1892年から1895年に掛けて同作品名の油彩4点が制作された。(オスロ国立美術館蔵1点(1894~1895作)、ハンブルク美術館蔵1点(1895年作)、個人蔵2点)

《マドンナ》の基本情報

  • 制作者:エドヴァルド・ムンク
  • 作品名:マドンナ
  • 制作年:1894年-1894年
  • 製作国:ドイツ
  • 所蔵:ムンク美術館 (ノルウェー)
  • 種類:油彩
  • 高さ:90cm
  • 横幅:68cm
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