作品概要

古代ローマ:ゲルマニクスの遺灰を持って上陸するアグリッピナ》は、画家のウィリアム・ターナーによって描かれた作品。制作年は1838年から1838年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

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《古代ローマ:ゲルマニクスの遺灰を持って上陸するアグリッピナ》は、ウィリアム・ターナーによる油彩作品である。

ゲルマニクスとは、第三代ローマ皇帝であり、第2代ローマ皇帝であり、皇帝ネロの祖父にあたる、ティベリウス・ユリウス・カエサルの息子である。ゲルマニクスは、古代イスラエルのアンティオキアで、毒殺か、または呪いのために暗殺されたため、その妻で無二の存在であったアグリッピナが、彼の遺灰をローマに持ち帰った、という場面である。

この逸話は、献身的な妻の姿を描く例示といて、歴史画家の間で長い間語られていたが、ターナーの作品では皇帝である夫を失った悲劇のエピソードとして描いている。また、ターナーはアグリッピナが上陸したのはローマではなくブリンデイジであったという歴史研究に基づいて、この絵画の風景を描いたと考えられている。

本作品の作成年ははっきりしないが、1839年のロイヤル・アカデミー展覧会に「現代ローマ」とともに出品されたこと、「現代ローマ」がローマを主題にしたターナーの最期の1枚であることから、それ以前の1838年までに描かれたものではないかと言われている。

画の中央には霞がかった遠景として黄金の宮殿が描かれ、画面手前の前景には船上で、おそらくは遺灰の入った壺を抱えて帰還したアグリッピナの様子が描かれている。そしてその上には、消え入りそうなタッチで欠けた月が配され、本作品全体を神秘的な雰囲気が包み込んでいる。

《古代ローマ:ゲルマニクスの遺灰を持って上陸するアグリッピナ》の基本情報

  • 画家ウィリアム・ターナー
  • 作品名古代ローマ:ゲルマニクスの遺灰を持って上陸するアグリッピナ
  • 制作年1838年-1838年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵テート・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ91.5cm
  • 横幅122cm
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