作品概要

トラファルガーの海戦(国立海事博物館 )》は、画家のウィリアム・ターナーによって描かれた作品。制作年は1822年から1824年で、国立海事博物館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

ウィリアム・ターナーによる「トラファルガーの戦い」は、ジョージ4世の依頼でグリニッジの絵画ホールに飾るための絵画作成の依頼として制作された。本作品の中央に描かれているのは、トラファルガーの戦いでナポレオン1世が率いる連合軍艦隊を破ったイギリス海軍の戦隊を率い、ヴィクトリー号である。

しかし、発表当時の1822年から1824年にかけては、1805年に起こったこの戦闘はまだ歴史上の出来事とは解釈されていなかったため、本作は物議を醸すこととなった。

ターナーは、トラファルガーの海戦における複数の場面を切り貼りする形でこの絵を完成させた。それは、以下のようなものである。まず、11時50分にネルソン提督が帆船ヴィクトリー号に掲げた、「イングランド全国民がその義務を果たすことを期待する」というメッセージを示す、メインマストに掲げられたシグナルフラッグである。

なお、本来これらのフラッグは別の、ミズンマストに掲げられており、戦闘時には「軍をより身近に感じて(祈って)ほしい」とのメッセージが示されていたが、これを変更したものである。次に、13時00分のフォアマストの落下、夕方に起こった背後の火災、そして翌日、嵐により沈没したフランス海軍の艦船、ルドゥダブル(シュフラン)の様子が画面前方に描かれている。

ターナーは1805年にも同じ題材で絵を描いているが、その内容はこの作品とは異なり、寄港した船・船員の実際の様子、心情を反映したと言える内容となっており、色彩も本作品と比べると暗く落ち着いている。依頼元である国王への配慮もあってか、本作品は最終的なイギリスの勝利、ヴィクトリー号の奮闘とイギリスの団結を反映する構成となっていることが伺える。

《トラファルガーの海戦(国立海事博物館 )》の基本情報

  • 画家ウィリアム・ターナー
  • 作品名トラファルガーの海戦(国立海事博物館 )
  • 制作年1822年-1824年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵国立海事博物館 (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ171cm
  • 横幅239cm
  • 編集情報

  • 投稿日
  • 編集者