作品概要

即興19》は、画家のワシリー・カンディンスキーによって描かれた作品。制作年は1910年から1910年で、ミュンヘンン・バッハハウスに所蔵されている。

《即興19》は1911年に描かれた絵画で、カディンスキーは本作品を1日で完成したと言われている。

「内面衝動の無意識」を表現したとする「即興」と題した絵画のシリーズは1910年より発表され始めたが、同時に表現の抽象性も高まって行き本作「即興19」では具象的な要素が殆ど見られなくなっている。

同名の木版画が、1907年から1911年に製作した56の木版画と38の散文詩で構成した本「音楽」の中にあり、本作品の下絵であると言われている。本作品完成と同年の1911年その抽象的表現に難色を示した新ミュンヘン美術家協会を離れている。

本作品は太い黒の線による輪郭を持つ抽象的な形状と、輪郭を持たない色によって描かれている。黒の輪郭のラインと色はキャンバスの中で独立した存在として描かれており、輪郭と一致した色の配置はない。

キャンバスの右側に黒の線で描かれているのは、肉体を持たない魂の世界の存在の列を描いたと言われ背丈や輪郭が皆同じである。この聖人の表現はビサンチン美術で描かれる聖人達からきていると言われている。この聖人達の行列はキャンバスの右外側へ向かっている。左側の行列は現世の存在達の行列で烏合の衆のように前面に向かって進んでいる。

聖人達の行列が描かれた作品右側にはカディンスキーが精神世界の理想を表す色とした青から青紫に向かう色調が配置され、俗世である左側には原色の赤や黄色、それらから派生する中間色が使われている。色調の配置や輪郭の形状から 「即興19」はカディンスキーの作品に度々現れる黙示録にある終末論を描いた作品と言われている。

《即興19》の基本情報

  • 制作者:ワシリー・カンディンスキー
  • 作品名:即興19
  • 制作年:1910年-1911年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ミュンヘンン・バッハハウス (ドイツ)
  • 種類:油絵
  • 高さ:120cm
  • 横幅:141.5cm
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