作品概要

若い女の肖像》は、画家のハンス・メムリンクによって描かれた作品。制作年は1480年から1480年で、メムリンク美術館に所蔵されている。

『若い女の肖像』はハンス・メムリンクが1480年に描いた油彩の板絵であり、現在はベルギーのメムリンク美術館に所蔵されている。縦38cm×横26.5cmという小さな肖像画であり、愛嬌はないが優雅かつ身なりの良い若い女性が描かれている。

この女性のヘナン帽と呼ばれる帽子と髪を結い上げて額を広く出す髪型は、15世紀後期のイタリアなどの上流階級の間で流行していた。実は、現在ドレスは背景と同じくらい黒く見えるが、時とともに黒ずんでしまっただけであり、元々は青かったことが判明している。また、ブラウンのマーブル模様の額縁自体も作品の一部であり、その額縁の上で重ねているように両手が描かれている。まるで窓の向こうに女性がいるように見えるこの作品は、トロンプルイユという実物と錯覚してしまうトリックアートの中でも、古いながらも完成度が高い作品といわれている。

この女性と歴史上の人物とを照合させる試みは何度も行われてきたが全て失敗に終わり、依然として身元は不明なままである。例えば、メムリンクに肖像画を依頼していたベルギーのブルッへの行政官には娘がいたのだが、1480年当時の娘はこの作品の女性より若すぎると否定されてしまった。ただ、画面左上に描かれている飾りの中には「シビラ・サンベタ、ペルシャ人、紀元前2040年生まれ」という意味のラテン語の文章が書かれている。そのため、この作品は『シビラ・サンベタ』とも呼ばれている。

《若い女の肖像》の基本情報

  • 制作者:ハンス・メムリンク
  • 作品名:若い女の肖像
  • 制作年:1480年-1480年
  • 製作国:フランドル
  • 所蔵:メムリンク美術館 (ベルギー)
  • 種類:板絵、油彩
  • 高さ:38cm
  • 横幅:26.5cm
  • 編集情報

  • 更新日:
  • 投稿日:
  • 編集者:
  • 運営元:MUSEY編集部