作品概要

キリストの降臨と勝利》は、画家のハンス・メムリンクによって描かれた作品。制作年は1480年から1480年で、アルテ・ピナコテークに所蔵されている。

『キリストの降臨と勝利』はハンス・メムリンクが1480年に描いた油彩の板絵であり、現在はドイツのアルテ・ピナコテークに所蔵されている。新約聖書に記された、イエス・キリストの一生と聖母マリアの晩年にまつわる物語の中の25の場面が1つの画面に描き込まれている。

25の場面の中で始まりにあたるのは、画面左端上部の聖母が大天使ガブリエルからイエスを身ごもったことを告げられる「受胎告知」の場面である。

それ以降の主な物語は、左端下部の馬小屋で聖母がイエスを出産した「キリストの降誕」の場面、中間下部のマギと呼ばれるペルシャ人の学者たちが幼子イエスの元を訪れる「マギの礼拝」の場面、右中間下部の死亡したイエスが復活して墓の外に現れた「キリストの復活」の場面、右中間上部のイエスが聖母たちに見送られながら昇天している「キリストの昇天」の場面、右端下部の聖霊が聖母たちの上に降臨した「聖霊降臨」の場面、右端上部の聖母が天使に助けられながら昇天している「聖母マリアの被昇天」の場面などである。

これらの場面の配置は前後関係を理解しづらいため、複雑に感じる。ただ、画面下部に大きく描かれている「キリストの降誕」、「マギの礼拝」、「キリストの復活」、「聖霊降臨」は、それぞれキリスト教の祭事の中でも主要なクリスマス、エピファニー、イースター、ペンテコストに直結する物語でもある。つまり、この配置はこれらの特別な物語を目立たせるためのものなのである。

《キリストの降臨と勝利》の基本情報

  • 制作者:ハンス・メムリンク
  • 作品名:キリストの降臨と勝利
  • 制作年:1480年-1480年
  • 製作国:フランドル
  • 所蔵:アルテ・ピナコテーク (ドイツ)
  • 種類:板絵、油彩
  • 高さ:81cm
  • 横幅:189cm
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