作品概要

無原罪の御宿り》は、画家のフランシスコ・デ・スルバランによって描かれた作品。制作年は1630年から1630年で、プラド美術館に所蔵されている。

フランシスコ・デ・スルバランの最も著名な代表作の『無原罪の御宿り』。この主題は17世紀スペインにおいて、最も一般的に描かれた主題のひとつでもある。厳格なカトリック国家であり、聖母マリア信仰も非常に深かった。その聖母が肉の関係によって受胎したのではないという信仰を基に、聖処女の美徳と純潔さを称える主題がその場所で多く描かれた。

この主題はヨハネの黙示録12章1節にある「それから、壮大なしるしが天にあらわれた。太陽の包まれた婦人があり、その足の下に月があり、その頭に12の星の冠をいただいていた」という記述をもとに当時の傾向などを取り入れ、完成されたものである。

たとえば、友人であり同時代を代表するベラスケスの師であるパチェーコの『絵画論』のにあるような図像学的規定に忠実に基づいた構図が展開されている。他の数多くの「無原罪の御宿り」と比べ、この点はこの作品のユニークなところである。また、聖母マリアは少女の姿をしており、これもまた当時の宗教絵画の風潮に合わせている。下弦の月に載ってセビーリャ派独特といえる激しい明暗対比と写実的な描写などもまたそうだろう。

背景には、聖母を天国への階段に例え、道にたとえる階段と門が描かれ、また、正義の鑑と暁の星も象徴的なものとして描かれている。これらは雅歌2章1-2節に歌われたものである。そこにスルバランが卓越した豊かな色彩と精密で静謐な表現が加わっている作品である。

《無原罪の御宿り》の基本情報

  • 制作者:フランシスコ・デ・スルバラン
  • 作品名:無原罪の御宿り
  • 制作年:1630年-1635年
  • 製作国:スペイン
  • 所蔵:プラド美術館 (スペイン)
  • 種類:カンヴァス、油彩
  • 高さ:139cm
  • 横幅:104cm
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