作品概要

聖女カシルダ(ポルトガルの聖イザベル)》は、画家のフランシスコ・デ・スルバランによって描かれた作品。制作年は1640年から1640年で、プラド美術館に所蔵されている。

1640年に聖女にその時代の服装を着せて描くスルバランの人気は最高潮に達していた。その中でもプラド美術館にあるこの『聖カシルダ(ポルトガルの聖イザベル)』は最も有名なものの1つであろう。

本作はスペイン皇帝カルロス4世が1796年のセビーリャ滞在時に購入したと考えられている。描かれている聖女カシルダは1087年に殉教した聖女である。ムーア人の王女であったが、キリスト教に改宗し、改宗したのちは、父のもとに捕虜として捕まっていたキリスト教徒にたちにひそかに食べ物を運んでいたという。

伝説によると、ある日、彼女は服の襞の間にパンを隠して、捕虜たちに持って行こうとしているところを、父親に見つかってしまった。父である王は、彼女が抱えているものを調べるように命じた。カシルダがスカートの襞を広げると、パンは奇跡的にバラの花に変わっていたというのである。この伝説をより多く広めるためにここでは17世紀の贅沢な宮廷装束衣を着て、描かれている。本作品は伝統的に聖カシルダを描かれたものとして、考えられてきていたが、今ではこの作品をポルトガルの聖イザベルとする見方が主流である。

なぜなら、この作品では頭に王冠を載せており、その王冠は伝統的にハンガリーの王の娘であるエリザベートのアトリビュートとされているからである。ちなみに聖女カシルダを描いたとされている別の作品も現存しており、個人のコレクションとしてアメリカにて所蔵されている。

《聖女カシルダ(ポルトガルの聖イザベル)》の基本情報

  • 制作者:フランシスコ・デ・スルバラン
  • 作品名:聖女カシルダ(ポルトガルの聖イザベル)
  • 制作年:1640年-1640年
  • 製作国:スペイン
  • 所蔵:プラド美術館 (スペイン)
  • 種類:カンヴァス、油彩
  • 高さ:184cm
  • 横幅:90cm
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