作品概要

オレンジ、レモン、水のはいったコップのある静物》は、画家のフランシスコ・デ・スルバランによって描かれた作品。制作年は1633年から1633年で、ノートン・サイモン美術館に所蔵されている。

『オレンジ、レモン、水のはいったコップのある静物』は、スルバランによって描かれた静物がのうち、もっとも世界的に認められているものである。

スルバランの技巧や才能は静物画は非常に適していることがこの作品からも感じられるが、この時代、静物画は人物がよりも劣るものとしての評価が強かったために、彼の静物画は非常に数少ない。

また、著述家の中には、この作品で描かれている果物とコップの水を宗教的な象徴あるいは神への捧げものとして解釈するものも少なくない。この解釈はまさにスルバランの静物画が見るものに与える印象を言い表している。画面の内容は極めて単純である。白い皿に載った4つのレモン、籠に盛られたオレンジと花、そして受け皿の上に置かれた水のはいったコップが1つの一輪のバラだけである。

しかし、慎重に配置されたそれぞれの物体は不思議な独立した空間を作っており、横同士の干渉を受けていないようである。画面には重々しく厳粛な雰囲気が漂っている。そこに強い光が画面左から差し込み、対象の色、形、材質をまるで手で掴めるもののごとく、描き出している。

さらにその光線は自然界の法則に従うことなく背景にはその影響を及ぼしていない。背景はまるで暗闇のようなのである。こうした暗さと明るい対象物の対比がそれぞれの量感を強めている。どこにでもある風景、対象をスルバランが描くことによって見事に非日常的で厳かな性格を与えているのである。

《オレンジ、レモン、水のはいったコップのある静物》の基本情報

  • 制作者:フランシスコ・デ・スルバラン
  • 作品名:オレンジ、レモン、水のはいったコップのある静物
  • 制作年:1633年-1633年
  • 製作国:スペイン
  • 所蔵:ノートン・サイモン美術館 (アメリカ)
  • 種類:カンヴァス、油彩
  • 高さ:60cm
  • 横幅:107cm
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