作品概要

瞑想する聖フランシスコ(ナショナル・ギャラリー)》は、画家のフランシスコ・デ・スルバランによって描かれた作品。制作年は1631年から1631年で、ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

1631年から1640年かけて描かれた『瞑想する聖フランシスコ』はスルバランの特筆すべき才能が完全に発揮された作品である。スペインのギャラリーで一番に称賛を受けた作品でもある。

この作品はスルバランが独自の様式内で好んだ主題、跪く一人の聖人、もしくは立っている一人の聖人を描く時の例外なき、彼の芸術性をあらわしている。この画面で聖フランシスコはディテールと空間表現を抑制することによって、時間と空間の拘束から解放されているのである。漆黒のバックを背景にして、半身を闇に沈めた聖人が跪いて祈っている。

スルバランが常に好んだ光と闇の強烈な対比は顔にもっとも効果的に現れ、頭巾が、目に光が当たるのを遮る反面、鼻と口とを直射するのを許している。この無駄のない控えめな芸術表現が「覆い隠された」感動を見るものにもたらすという結果を導いている。光と影、修道服の単調な茶褐色、そして握り合わされた両手と半ば開いた口が、修道者の感情の深さを強調している。

この静的で高度な技術をもって抑制された画面において、スルバランの抑制されつつも内に充満した感情表現への才能、光と色の効果を駆使する力、モニュメンタルなフォルムを作り上げる能力、さらに細部をリアルに捉える超人的な力を発揮させている。彼の神と接触する人間、超自然的存在との融合という瞬間を描くとき、彼の絵画は非常に人の心を動かすものとなることが、この作品においてもありありと見て取れる。

《瞑想する聖フランシスコ(ナショナル・ギャラリー)》の基本情報

  • 制作者:フランシスコ・デ・スルバラン
  • 作品名:瞑想する聖フランシスコ(ナショナル・ギャラリー)
  • 制作年:1631年-1640年
  • 製作国:スペイン
  • 所蔵:ナショナル・ギャラリー (イギリス)
  • 種類:カンヴァス、油彩
  • 高さ:152cm
  • 横幅:99cm
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