作品概要

ファン・デル・パーレの聖母子》は、画家のヤン・ファン・エイクによって描かれた作品。制作年は1434年から1434年で、グルーニング美術館に所蔵されている。

ファン・デル・パーレの聖母子は、早期オランダ派の画家ヤン・ファン・エイクの手によるオーク材のパネルに描かれた大規模な油絵である。この絵は、ブルッヘ出身の富裕な牧師であったヨリス・ファン・デル・パーレの墓碑として委託された。北部聖会話画で知られている中では最初期のものである。

その構図では、アダムとイブ、イエスの十字架上の死と復活の原型、旧約聖書の場面からの人物を彫った装飾が施された高みにある玉座に、聖母マリアが幼児イエスを膝に抱いて座っている。マリアは狭い半円形の聖なる領域の中心に位置しており、この半円形は教会内部をモデルとして象徴しているようだ。ブルッヘ大学教会の守護聖人であるランスの聖ドナシアンが右に、ファン・デル・パーレの名付け聖人である聖ゲオルギオスが華やかな中世騎士の鎧をまとって左に立っている。両者とも、ラテン語で模造銅フレームの下の縁に名前が刻まれており判別できる。ゲオルギオスは兜を上げてマリアへの敬意を示し、年老いた聖職者を紹介している。ファン・デル・パーレは白いサープリスに身を包み、敬虔に書を長く読んでいた姿が示されている。

この絵画は、ファン・エイク晩年の作品に属する。委託は1434年の秋で、完成には2年かかった。 ファン・デル・パーレの聖ドナシアン聖堂への献身を祝し、墓碑とすることを意図していた。

この聖母子像は、ルネサンス期の東方カーペットの中では現存する最良のものであり、手稿照明の顕著な役割をしめしている。この作品は、照明の革新的使用と複雑な空間構成を特徴としており、豊かで緻密な象徴・比喩が用いられている。それゆえ、これはファン・エイクのもっとも野心的な作品と考えられており、「傑作中の傑作」と称されてきた。

《ファン・デル・パーレの聖母子》の基本情報

  • 制作者:ヤン・ファン・エイク
  • 作品名:ファン・デル・パーレの聖母子
  • 制作年:1434年-1436年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:グルーニング美術館 (ベルギー)
  • 種類:油絵
  • 高さ:141cm
  • 横幅:176.5cm
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