作品概要

青い帽子の男》は、画家のヤン・ファン・エイクによって描かれた作品。制作年は1430年から1430年で、ブルケンタール国立博物館に所蔵されている。

「青い帽子の男」(または「青いフードの男」以前には「宝石商」「指輪を持つ男」として知られる)は、初期フランドル派の画家ヤン・ファン・エイクによって不特定の男の姿が描かれた作品で、額縁を含め22.5×16.6?という小さなサイズの木製パネルの油彩画である。

この作品は、1430年前後に依頼・完成されたものとされていて、ファン・エイクが一般の人物の肖像画を描く際の典型的な特徴である、やや大きめに描かれた頭部、暗く平面的な背景、医学的見解に基づいた細部の表現、人物の顔の質感、だまし絵的な手法などが見られる。当時は、描かれているモデルが誰であるのかと同様に作品の題名についても明らかにしない・必要がないとすることが多かったようで、それらの情報が正確に後世に伝わることは少ない。

この作品も同様で、そのため長い間にわたって、右手に指輪を持っているのはこの男が宝石商や金細工師であることを表していると考えられ、そこから「宝石商」「指輪を持つ男」などと指輪に着目した名で呼ばれてきた。

しかし近年では、美術史家や書籍によってこの指輪は結婚・婚約の象徴であると解釈され、頭部の飾りや色を指す呼び名で多く呼ばれるようになった。

本作品がファン・エイクによるものだとされたのは19世紀後半のことで、それまでは「青い帽子の男」がファン・エイクの作品だということに疑問を持つ美術史家もおり、繰り返し議論が交わされてきた。

しかしその論争が続いたのも1991年までのことで、赤外線による分析から下絵や油彩技法が明らかになり、間違いなく本作品はファン・エイクのものであると決定づけられた。

1948年以前よりこの作品はルーマニアのシビウにあるブルケンタール国立博物館に所蔵されていたが、新しく共産主義政権が生まれた年に政府によって本作品「青い帽子の男」はブルケンタール国立博物館が所蔵していた貴重な他18作品と共にブカレストにあるルーマニア国立博物館に所蔵されることになった。

その後に2006年末に、シビウの欧州文化首都の制定に合わせてブルケンタール国立博物館に返還された。

《青い帽子の男》の基本情報

  • 制作者:ヤン・ファン・エイク
  • 作品名:青い帽子の男
  • 制作年:1430年-1430年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:ブルケンタール国立博物館
  • 種類:油絵
  • 高さ:22.5cm
  • 横幅:16.6cm
  • 編集情報

  • 投稿日:
  • 編集者:
  • 運営元:MUSEY編集部