作品概要

書斎の聖ヒエロニムス》は、画家のヤン・ファン・エイクによって描かれた作品。制作年は1442年から1442年で、デトロイト美術館に所蔵されている。

『書斎の聖ヒエロニムス』は初期フランドル派のヤンファンエイクの工房による木製パネルの油彩画とされている。ヤンファンエイクの死後、翌年の1442年完成と記録が残っている。そして現在アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトのデトロイト美術館に所蔵されている。

作品の完成日がヤン・ファン・エイクの没後となっているので(1441年6月没)、彼の亡くなった時点では未完成の作品で、後に彼の工房の一員か、彼の兄弟のランバートによって加筆し完成されていた可能性がある。

同様の主題は1492年にロレンツォ・デ・メディチの没後に策定されたフィレンツェでのパラッツォ・メディチの財産目録にも記載されている。現在のデトロイト美術館での作品研究では、後世の作品への試作品だったのかもしれないと言われている。ファンエイクのこの作品とは完全には一致していないが、この作品とドメニコ・ギルランダイオの聖ヒレロニムス(1480年制作)との間に類似点が多々ある。

作品は伝統表現で聖ヒエロニムスの神学を志す内面を描写している。

聖ヒエロニムスは聖職者・神学者としての博識さと関心を表すモチーフの中で枢機卿のドレスと帽子を身に着け、本を読んでいる。作品右下にはライオンが鎮座し、聖人が足に棘がささって傷ついたライオンを癒し、後に忠実なライオンとなる伝説を象徴している。

日光は作品の情景を詳細に見せるために、手前の机を照らし、窓の後ろから差し込む。机や棚の上モチーフには、砂時計、ポット、定規、アストロラーベ(古代の天文学者や占星術者が用いた天体観測用の機器)、多数の書籍や筆記用具があり、ルネサンス期の理想的な男性像を象徴するモチーフが描かれている。

《書斎の聖ヒエロニムス》の基本情報

  • 制作者:ヤン・ファン・エイク
  • 作品名:書斎の聖ヒエロニムス
  • 制作年:1442年-1442年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:デトロイト美術館 (アメリカ)
  • 種類:油彩
  • 高さ:20.6 cmcm
  • 横幅:13.3 cmcm
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