作品概要

水浴びする女性》は、画家のヤン・ファン・エイクによって描かれた作品。制作年は1445?年から1445?年で、フォッグ美術館に所蔵されている。

『水浴びする女性』はヤン・ファン・エイクによるパネル絵画であるが、本人が描いたオリジナルは見つかっていない。この作品は現存する2つのコピー作品を通してのみ知ることができる。1つはアントワープにあり、もう1つはハーバード大学のフォッグ美術館に所蔵されている(フォッグ美術館には『化粧室の女』という題で保管されている)。

フォッグ美術館が所有するものの方は16世紀初期の作品であり、より洗練されているものの、一部の絵の具が剥げているなど状態が悪く、また小さめである。既知のファン・エイクの作品の中でも、世俗的な背景に裸体を描いた本作は独特であるといわれる。

ファン・エイクの原版は、本作が完成されたと思われる1420年代から1430年代の画壇に対しては型破りで大胆、そして非常にエロティックだった。本作の持つ得意性に加えて美術史家たちがこの絵に注目する理由として、同画家の1434年の作品である有名な『アルノルフィーニ夫妻像』との近似がある。

本作品の存在は、1969年頃にフォッグ美術館でコピーが見つかるまでは、ヴィレム・ファン・ハーヒトの油絵『コルネリス・ファン・デル・ヘーストの収集室』(1628年)に描かれた姿でしか確認できなかった。

絵画には、洗面台で身体を洗う女性と赤い服に身を包んだ侍女が描かれている。洗面台の背後には閉じられた窓が描かれ、窓枠を縦に走る棒状のものに凸型の鏡が設置されている。この鏡には、裸婦と侍女の歪んだ姿が映し出されている。

美術史家たちは長年この絵に聖書的あるいは古典的な意味を見出そうとしてきた。ゆえにこの絵画は、『化粧室のバト・シェバ』『身だしなみを整えるユディト』と空想的に呼ばれたりもする。

《水浴びする女性》の基本情報

  • 制作者:ヤン・ファン・エイク
  • 作品名:水浴びする女性
  • 制作年:1445?年-1445?年
  • 製作国:不明
  • 所蔵:フォッグ美術館 (アメリカ)
  • 種類:油絵
  • 高さ:27.2cm
  • 横幅:16.3cm
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